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2007/01/23 21:14
1 :閉鎖まであと 29398 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:50:02.60 ID:xi/WvPBL0
女「VIP終わるね」
男「うん」
女「あっけないね」
男「うん。夏の夜の夢の如し」
女「そうだね」
男「……」
女「終わったらさ」
男「うん」
女「あたしたちってどうなっちゃうんだろうね。消えるのかな」
男「気にすんなバータレ」
女「だってさ」
男「……」
女「VIP終わるね」
男「うん」
女「あっけないね」
男「うん。夏の夜の夢の如し」
女「そうだね」
男「……」
女「終わったらさ」
男「うん」
女「あたしたちってどうなっちゃうんだろうね。消えるのかな」
男「気にすんなバータレ」
女「だってさ」
男「……」
8 :閉鎖まであと 29085 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:55:15.48 ID:xi/WvPBL0
女「割と皆落ち着いてるよね」
男「うん。嵐の前の静けさ」
女「最後ってこんなもんなのかな」
男「まだ終わるって決まったわけじゃないだろ」
女「そっか」
男「……」
女「最後の瞬間ジャンプする?」
男「バータレ。それなんか違うだろ」
女「そっか」
10 :閉鎖まであと 28891 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:58:29.24 ID:xi/WvPBL0
女「おなかすいた」
男「もう昼駄しな」
女「ご飯食べに行く?」
男「どこの飯屋も閉まってると思うぞ、最後だし」
女「そっか」
男「一食抜いた所で変わんないだろ」
女「そっか」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
12 :閉鎖まであと 28837 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:59:23.21 ID:xi/WvPBL0
女「どっか遊びに行く?」
男「最後だしどこも開いてないだろ」
女「じゃあ海とかさ」
男「今バイクがない」
女「男ってば使えないね」
男「……」
女「しかも夢無し彼女無し。友達といえばあたしくらい」
男「黙れバータレ」
女「最後だしつきあってあげよっか」
男「……」
女「うそ」
男「……」
17 :閉鎖まであと 28665 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:02:15.50 ID:xi/WvPBL0
女「あのさ?」
男「うん」
女「死んだらどこに行くんだろ」
男「生まれ変わる。輪廻転生」
女「次は生まれ変わる世界が無いよ」
男「悲観すんな」
女「そっかな」
男「そうだ」
女「やっぱ消えるのかな」
男「知らんよ。宗教家に聞け」
女「めんどくさい。宗教開いてよ男」
男「自分で開け」
20 :閉鎖まであと 28479 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:05:21.33 ID:xi/WvPBL0
女「次の世界がどこかに用意されててさ」
男「うん。ネクストステージ」
女「その世界はまあ、いわゆる天国的な何かでさ」
男「うん」
女「やっぱみんなで集まったりするのかな。同窓会的な」
男「俺は行かない」
女「うわ暗っ」
男「呼ばれないもん俺」
女「ほんと暗いねあんた」
男「だって高校のときそういうポジションだったじゃん俺」
女「そう?」
男「そう」
21 :閉鎖まであと 28239 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:09:21.65 ID:xi/WvPBL0
女「あたしさ」
男「うん」
女「高校の頃、あんたのこと好きって言ってた人知ってるよ」
男「いないだろそんなの」
女「いたよ。クラスに一人」
男「そりゃよかった」
女「誰だか気にならないの?」
男「もう終わったからね」
女「ふーん」
男「……」
女「……」
23 :閉鎖まであと 28070 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:12:10.22 ID:xi/WvPBL0
女「大体さ」
男「うん」
女「なんで最後に一緒にいる相手があんたなの?正直これはナイんですけど」
男「お互い様だバータレ」
女「……」
男「……」
女「……飴、食べる?」
男「おう」
女「イチゴとメロン」
男「メロン」
女「はい」
25 :閉鎖まであと 27893 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:15:07.11 ID:xi/WvPBL0
女「最後だけどさ」
男「うん」
女「したかったことある?」
男「あんまりないね」
女「うわ、つまんない」
男「なんとでも言え」
女「恋人とかほしくなかった?」
男「俺高望みとかしないし」
女「やっぱ暗いね」
男「うるさいバータレ」
26 :閉鎖まであと 27762 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:17:18.65 ID:xi/WvPBL0
女「男ってさ」
男「うん」
女「好きな人とかいた?」
男「……」
女「ほれほれ言っちゃえよォ。どうせ最後だし」
男「バータレ」
女「はずかしがんなって」
男「うるせー」
女「あたしはいたよ」
男「そりゃいいことだな」
女「でしょ」
男「いいことだな」
30 :閉鎖まであと 27497 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:21:43.89 ID:xi/WvPBL0
女「告白とかしたくないの?好きな人に」
男「自分、不器用っすから。恋愛、できませんから」
女「でもさ、したかったことあるでしょ?」
男「無いっていったじゃん」
女「そっか。……で、本当は?」
男「手とか繋ぎたかった」
女「乙女かあんたは」
男「うっさいバータレ」
32 :閉鎖まであと 27173 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:27:07.25 ID:xi/WvPBL0
女「あたしはさ」
男「うん」
女「すきだ、って言いたい。そんだけ」
男「その、好きなやつに?」
女「うん」
男「そんだけでいいの?」
女「まーね」
男「じゃあそれ言ってこいよ」
女「やめとく。脈無しだし」
男「そっか」
女「あんたこそ誰かに言えば?」
男「やめとく」
35 :閉鎖まであと 26847 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:32:33.57 ID:xi/WvPBL0
男「なあ」
女「初めてあんたから話題提供したね」
男「うるさい聞け」
女「はいはい」
男「なんで好きって言うだけでいいんだ?」
女「……」
男「なんかやりたいこととかないのか?お前は」
女「あんたがそれを聞くかね?……んーなんて言えばいいかな」
男「うん」
女「なんていうか、伝えたときにさ」
男「うん」
女「相手がどんな顔するのか見たい」
男「はぁ?」
37 :閉鎖まであと 26521 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:37:59.33 ID:xi/WvPBL0
男「なにそれ?よく分からん」
女「あたしの好きなやつはさ」
男「うん」
女「自分が他の誰かから恋愛の対象になってるなんて、1ミリも思ってない奴なんだ」
男「ほぉ」
女「うん。たとえばさ、世の中にはまぁ、モテる層とモテない層に分かれてたりしてさぁ」
男「うん」
女「もてる層の奴は、俺あの人狙ってるんだー、とか、二股ばれそうでマジやばい、とか思って
日々をすごしてたりしてさ」
男「うん。貴族階級め。許せんな」
女「そんな一方であたしの好きな奴は、自分は誰からも見られてないつもりで忍者みたいに生きてるんだ」
男「ふーん」
女「自分は一人でいい、それが本来の姿だ、ちょうどいい、ってさ。かっこつけて」
男「そっか」
女「そんな奴に、お前という存在はあたしに見つかってるぞざまーみろ!って言ってやりたい。
自分を消してかっこつけてる奴が、びっくりして慌てるところを見てみたい」
男「……そっか」
43 :閉鎖まであと 25877 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:48:43.84 ID:xi/WvPBL0
女「男」
男「うん」
女「ありがとうね」
男「なにが?」
女「あたしのくだらない話、聞いてくれて」
男「くだらなくなかった」
女「そう?我ながら中二病大爆発だったと思うけど」
男「中二病って決め付けんな」
女「だってさ」
男「俺もさ」
女「うん?」
男「そのかっこつけマンがビビるところ、見てみたい」
女「そっか」
男「うん」
48 :閉鎖まであと 25376 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:57:04.61 ID:xi/WvPBL0
女「あとどれくらいだっけ?世界の終焉」
男「名前欄」
女「なにそれ?」
男「気にすんな」
女「えー」
男「世の中には俺等が関与できない仕組みってのがあるんだよ」
女「どうにもなんないんだね」
男「うん。終わるな終わるな、って思ってても、それを決めるのは俺等じゃない」
女「うん」
男「みんな落ち着いてるけどさ」
女「うん」
男「みんな祭だと思ってるけどさ」
女「うん」
男「ほんとは心のどっかで、まだ終わりたくないって思ってると思う」
女「あたしたちと同じ?」
男「うん。と、いうか、なんというか。そう思ってって欲しい」
56 :閉鎖まであと 24836 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:06:04.13 ID:xi/WvPBL0
女「あれかな。レコード盤みたいなもんかな」
男「うん?」
女「世界は同じスピードでぐるぐる回っててさ」
男「うん。――――あ、俺等やっぱ中二病っぽくね?」
女「うっさい。でさ、あたしたちはその端っこに立ってるの」
男「うん」
女「でね、要領いい人はうまーく落ちないように中心に向かい続けてるんだけど」
男「うん」
女「あたしや男みたいなぶきっちょは、はじっこにしか立てなくて、遠心力でぶっとばされそうなの」
男「うん。中二病理論だね」
女「うっさい」
男「でもさ」
女「うん?」
男「いい音だったかな、そのレコード」
女「あんたも中二病だね。・・・・・・たぶん、めっちゃファンキーでソウルフルだったろうね」
男「言い方古っ」
女「うっさいバーカ」
68 :閉鎖まであと 24402 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:13:18.90 ID:xi/WvPBL0
女「世の中ってさ」
男「うん」
女「むずかしいね」
男「うん。イッツベリーディフィカルト」
女「生きていきたいって思ってももう終わりだし」
男「うん」
女「伝えたい、っておもっても伝わらないし」
男「うん」
女「それでもさ」
男「うん」
女「最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
男「うん」
女「だからさ」
男「うん」
70 :閉鎖まであと 24385 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:13:35.60 ID:xi/WvPBL0
だいすき。
74 :閉鎖まであと 24357 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:14:03.55 ID:xi/WvPBL0
男「そっか」
女「ありゃりゃ。全然ビビらないね」
男「アイアムかっこつけマンだからね」
女「えーちょっと残念。空気嫁よ」
男「そりゃすまん」
女「で?」
男「うん?」
女「あんたは私のこと、 すき?」
男「あ――― 普通」
女「ひきょうもの」
男「はいはい」
女「謝れ」
男「ごめん」
女「お詫びに抱きしめろ」
男「うん」
女「ずるいね。いっつもあたしばっかりだ、こんなの」
87 :閉鎖まであと 24017 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:19:43.00 ID:xi/WvPBL0
女「男さ」
男「うん」
女「キスしたことある?」
男「ない。前代未聞」
女「終わりだし」
男「うん」
女「キスしよっか」
男「どうしよっか」
女「素直に、うん、て言いなさいよ」
男「だってわかんないんだもん」
女「やっぱズルいね」
男「うん」
92 :閉鎖まであと 23775 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:23:45.10 ID:xi/WvPBL0
男「でもさ」
女「うん?」
男「好きとかキスとかよくわかんないし」
女「うん」
男「お前のことがどーなのこーなのとかサッパリだけど」
女「うん」
男「今ね」
女「うん」
男「なぜか。原因不明に。お前とキスしたいって思った」
女「うん」
男「別に普通なのに。最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
女「うん。うん」
男「かっこわりぃな」
女「うん。かなりね」
ちゅう。
122 :閉鎖まであと 22820 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:39:40.08 ID:xi/WvPBL0
男「なぁ」
女「うん?」
男「やっぱ出よう。外。外だ」
女「お出かけ?バイクないんでしょ」
男「いや、ある。最後ならではの」
女「なにそれ?」
男「通称、15の夜メソッド」
女「えー?いいのそれ?」
男「最後だし」
女「わっかったわかった。あたしが許す」
男「じゃあバイク盗ってくるから着替えとけ」
女「うん」
132 :閉鎖まであと 22592 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:43:28.33 ID:xi/WvPBL0
男「んー、このバイク借りちまおう。キーをバキっと」
女「ヘーイストップそこのバイク泥棒男子!逮捕する!」
男「お、着替えてきたか」
女「む、本官に反抗する気か!」
男「それにしてもこの女、やたらノリノリである」
女「ヘイ!止まれ!動くな!ホールドミー!」
男「それを言うならホールドアップだな。ミーじゃ『抱きしめて』だ」
女「ふぅ。じゃ、乗るよ」
男「うん」
女「♪ぬーすんーだバーイクで」
男「はーしりーだす〜♪」
女「行き先は〜」
男「海っ」
154 :閉鎖まであと 22037 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:52:43.34 ID:xi/WvPBL0
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
女「うわぉ!風が凄いんですけどー!エンジンすごいんですけどー!」
男「あのさー!」
女「うん、何ー?」
男「この世界はもう終わっちまうけどさー!」
女「えー、何ー?」
男「俺、今お前が好きだとか、俺、次の世界でお前に会いたいとか、」
女「風で聞こえないー!」
男「そういうことは言えん性格だけどさー!」
女「なにー!?」
男「たぶん、前の世界があったとして、その時はお前のこと大好きだったと思うからー!
もっとかっこよくて、素直だったと思うからー!」
女「だから聞こえないってばー!」
ウォンウォンウォン!
165 :閉鎖まであと 21799 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:56:41.89 ID:xi/WvPBL0
ウォンウォンウォン!
女「ねー、さっきから全然聞こえないんだけど!何言ってるのー!」
男「聞こえんでもいい!」
女「なにそれー!」
男「いいもんはいいんだよバータレ!」
女「わかったー!あのさー!」
男「なんだー!」
女「このまま二人だけで走っていったらさー!
太陽とか月とかが回るのを飛び越してさー!
光も時間も全部ぶち抜いて、
二人だけで別の世界にいけたりすんのかなー!」
男「んー!物理的に無理ー!」
女「バカー!」
男「いてて!絞めるな!」
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
415 :閉鎖まであと 4038 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:52:42.22 ID:xi/WvPBL0
男「着いたぞ海」
女「うわぁ…… なんて磯臭い」
男「しょうがないじゃん」
女「だれもいないね」
男「うん。たぶん、それぞれの行く先が決まってるんじゃないか」
女「そうかもね」
男「まぁ座って落ち着こう」
女「コーヒー飲む?ポット持ってきた」
男「おお、すまんな」
416 :閉鎖まであと 4011 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:53:09.98 ID:xi/WvPBL0
男「あのさ」女「あのさ」
男「……かぶんなよ」
女「そっちこそかぶんないでよ」
男「でもさ」
女「うん」
男「なんか今同じこと言おうとしてた気がするよね」
女「うん。そんな気がする」
437 :閉鎖まであと 3740 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:57:40.70 ID:xi/WvPBL0
男「俺等ってさ」
女「うん?」
男「初めて会ったのいつだっけ」
女「覚えてない」
男「俺も覚えてない」
女「ひょっとしてさ」
男「うん」
女「最初から、お互いを知っている状態で生まれたんじゃないかな」
男「で……出たッ!最大の中二病!」
女「うっさいバカ」
男「でもさ」
女「うん?」
男「ずっとそれより、生まれる前から、」
女「ちゅ……中二病の気配!」
男「お前もたいがいムカつくね」
女「へへへ」
男「まったく俺等ときたら最後までお互いにおちょくり合い」
女「アリではないか?」
男「アリではあるな」
女「へへへ」
男「へへへ」
443 :閉鎖まであと 3677 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:58:43.65 ID:xi/WvPBL0
男「お前さ」
女「うん?」
男「俺のどこを好きになったわけ?」
女「うわ!そういうこと普通聞く?」
男「気になるもん」
女「んー……ない!」
男「え?」
女「むしろダメな要因の方が多い」
男「えー」
女「すぐに揚げ足取るし顔は地味だし。おまけに、イメージ的に臭そう」
男「イメージで臭い……」
女「まぁ、でもね」
男「うん」
女「そういうの超越して好きになっちゃった」
445 :閉鎖まであと 3632 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:59:28.03 ID:xi/WvPBL0
女「うー、ちょっと風が冷たい」
男「海だからな。仕方ない」
女「そういう時は『俺があっためてあげるよ』とか言うべきでしょ」
男「おれがー あっためてー あげるよー」
女「……」
男「……ゴメン」
女「いや、期待したあたしがダメだった」
男「どっか暖かいとこ行こうか」
女「うん」
男「あのビル行こう。テナント入ってないっぽいし」
女「うん」
446 :閉鎖まであと 3603 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:59:57.56 ID:xi/WvPBL0
男「よーし俺ガラス壊して不法侵入しちゃうぞー」
女「むっ!本官の前で公然と不法侵入か!」
男「あ、また出た。好きだなぁ」
女「ヘーイ!フリーズ!ホールドミー!」
男「ここまでバカだとむしろ愛しいな。バカ愛しい」
女「いひひ」
男「まったく」
452 :閉鎖まであと 3465 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:02:15.62 ID:xi/WvPBL0
女「ねえ男」
男「うん」
女「あたしね、まあ、これは夢で見たことなんだけどさ」
男「うん」
女「あたしが妹で、あんたが兄だったことがあって、それが妙にリアルでさ」
男「その夢俺も見た」
女「え?すごいねそれは」
男「お前が独裁者だったときもあった。ぴったりだ」
女「ひどいー!たしかにあったけど!」
男「お前が銭型で俺がルパンだったときもあったな」
女「超変態だったときもあったよね」
男「猟奇ストーカーとかな」
女「エレベーターに閉じ込められたりさー!」
男「歌舞伎とかやって、イヨォォォォ!とかいったりさー!」
女「あははは!あったあった!」
男「ははは」
女「ははは……でもさ、」
男「うん」
女「最初から最後まで……ずっとあんたと会えない夢もあったよね」
458 :閉鎖まであと 3348 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:04:12.51 ID:xi/WvPBL0
女「もしかしたらあれは前にいた世界でさ」
男「うん」
女「男に会えた世界と、会えなかった世界があるのかな」
男「かもね」
女「離れ離れの世界に、なっちゃうのかもしれないね」
男「今度は場合が場合だからなぁ」
女「今夜の八時に世界が終わって」
男「うん」
女「男とはもうあえなくなるかも知れなくて」
男「……それはない」
女「もう全部、なにもかもなくしちゃって」
男「……それは無い」
女「ぜんぶ、ぜんぶダメにしちゃったら、」
男「それは無いって言ってんだろうが!」
女「・・・・・・ごめん。ねえ」
男「うん」
女「屋上行こう」
463 :閉鎖まであと 3229 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:06:11.23 ID:xi/WvPBL0
女「うわー、風が強い!海が黒い!」
男「うん。ナントカは高いとこが、て」
女「うっさいバカ」
男「へへへ……あのさ」
女「うん?」
男「アレだ、その……次の世界で会うのは確かに難しいよ?」
女「うん」
男「というか、今この時に会えてることがすごい奇跡の上にある」
女「中二病?」
男「それはもういいっての。……でさ」
女「うん」
男「たぶん、奇跡ってこの世界だけの特別なモンじゃなくて、
次の世界でもまた違うハイクォリティな奇跡が起こって、
また幸せに生きられるんだと思うよ。だからビビんなくてもいい」
女「………うん」
男「でもさ」
女「うん?」
470 :閉鎖まであと 3072 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:08:48.67 ID:xi/WvPBL0
男「お前がさ、その新しい奇跡が気に入らなくてイヤになっちゃったら、
迷わず『あたしはここだ!』って叫べ」
女「・・・・・うん」
男「そしたら俺、暴れるから。お前が言うように、距離も時間も光も次元もぶちぬいて、
『新しい奇跡』なんかぶっころして、世界からお前を奪いに行くから」
女「うん」
男「だから大船、いや超船にのったつもりでいろ」
女「うん。……さすがミスター中二病。完璧な理論ですな」
男「うるせーバータレ」
女「へへへ。それとも今度こそあたしに惚れちゃった?」
男「……さあ」
女「やっぱ意地っ張りだ」
男「まーね」
女「いいもん。あと数時間、すべてが終わる迄に全力で惚れさせてやる」
男「おう。かかってこいや」
474 :閉鎖まであと 2977 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:10:23.17 ID:xi/WvPBL0
それからしばらく、二人で今までのこといっぱい話した。
言いたい事がありすぎて支離滅裂だったけどあいつは全部わかって……
……くれなかった。代わりにずっとヘラヘラ笑ってた。優しいんだ、基本的に。
あたしはやっぱり、こいつがウルトラだいすきだ。
480 :閉鎖まであと 2867 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:12:13.44 ID:xi/WvPBL0
女「……あ、もう終わりの時間だ」
男「うん。あっけなかったね。最後の瞬間どうする?してほしいことあるか?」
女「ジャンプ」
男「それはもういい」
女「そっか。……あ、いっこ思いついた」
男「なんなりと言え」
女「うん。えっとね」
男「おう」
「ホールドミー」
あたしと男の世界が終わった。
ううん、ひと段落した。
483 :閉鎖まであと 2814 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:13:06.66 ID:xi/WvPBL0
ばいばい男。
約束破ったら、あたしのほうから乗り込んで、世界からあんたを奪ってやるから。
あらゆる物理をぶちぬいて、あんたのところに駆けつけるから。
あんたが望む生き物になって、全力で惚れさせてやるから。
まってろよバータレ!
ふひひひひ!
おしまい
532 :閉鎖まであと 2418 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:19:42.27 ID:xi/WvPBL0
お疲れみんな。
えーと、最後だけどさ。ひょっとしたらVIP存続するかもしれないけど
いつかまた、
あらゆる物理をぶちぬいて、
およそすべてのひとが愛する生き物になって、
全裸で、
また会おう。ばいばい!だいすき!
570 :閉鎖まであと 1903 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:28:17.47 ID:UU5ZKl+tO
ありがとう。
今から仕事だけど、このスレに出会えて良かった。
みんな、元気でな。
それじゃ。いつかまた。
572 :閉鎖まであと 1871 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:28:49.72 ID:hIzln+JW0
最後にみたジャンル物がここでよかった・・・
vip閉鎖してほしくないよぉ・・・・
女「割と皆落ち着いてるよね」
男「うん。嵐の前の静けさ」
女「最後ってこんなもんなのかな」
男「まだ終わるって決まったわけじゃないだろ」
女「そっか」
男「……」
女「最後の瞬間ジャンプする?」
男「バータレ。それなんか違うだろ」
女「そっか」
10 :閉鎖まであと 28891 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:58:29.24 ID:xi/WvPBL0
女「おなかすいた」
男「もう昼駄しな」
女「ご飯食べに行く?」
男「どこの飯屋も閉まってると思うぞ、最後だし」
女「そっか」
男「一食抜いた所で変わんないだろ」
女「そっか」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
12 :閉鎖まであと 28837 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 11:59:23.21 ID:xi/WvPBL0
女「どっか遊びに行く?」
男「最後だしどこも開いてないだろ」
女「じゃあ海とかさ」
男「今バイクがない」
女「男ってば使えないね」
男「……」
女「しかも夢無し彼女無し。友達といえばあたしくらい」
男「黙れバータレ」
女「最後だしつきあってあげよっか」
男「……」
女「うそ」
男「……」
17 :閉鎖まであと 28665 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:02:15.50 ID:xi/WvPBL0
女「あのさ?」
男「うん」
女「死んだらどこに行くんだろ」
男「生まれ変わる。輪廻転生」
女「次は生まれ変わる世界が無いよ」
男「悲観すんな」
女「そっかな」
男「そうだ」
女「やっぱ消えるのかな」
男「知らんよ。宗教家に聞け」
女「めんどくさい。宗教開いてよ男」
男「自分で開け」
20 :閉鎖まであと 28479 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:05:21.33 ID:xi/WvPBL0
女「次の世界がどこかに用意されててさ」
男「うん。ネクストステージ」
女「その世界はまあ、いわゆる天国的な何かでさ」
男「うん」
女「やっぱみんなで集まったりするのかな。同窓会的な」
男「俺は行かない」
女「うわ暗っ」
男「呼ばれないもん俺」
女「ほんと暗いねあんた」
男「だって高校のときそういうポジションだったじゃん俺」
女「そう?」
男「そう」
21 :閉鎖まであと 28239 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:09:21.65 ID:xi/WvPBL0
女「あたしさ」
男「うん」
女「高校の頃、あんたのこと好きって言ってた人知ってるよ」
男「いないだろそんなの」
女「いたよ。クラスに一人」
男「そりゃよかった」
女「誰だか気にならないの?」
男「もう終わったからね」
女「ふーん」
男「……」
女「……」
23 :閉鎖まであと 28070 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:12:10.22 ID:xi/WvPBL0
女「大体さ」
男「うん」
女「なんで最後に一緒にいる相手があんたなの?正直これはナイんですけど」
男「お互い様だバータレ」
女「……」
男「……」
女「……飴、食べる?」
男「おう」
女「イチゴとメロン」
男「メロン」
女「はい」
25 :閉鎖まであと 27893 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:15:07.11 ID:xi/WvPBL0
女「最後だけどさ」
男「うん」
女「したかったことある?」
男「あんまりないね」
女「うわ、つまんない」
男「なんとでも言え」
女「恋人とかほしくなかった?」
男「俺高望みとかしないし」
女「やっぱ暗いね」
男「うるさいバータレ」
26 :閉鎖まであと 27762 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:17:18.65 ID:xi/WvPBL0
女「男ってさ」
男「うん」
女「好きな人とかいた?」
男「……」
女「ほれほれ言っちゃえよォ。どうせ最後だし」
男「バータレ」
女「はずかしがんなって」
男「うるせー」
女「あたしはいたよ」
男「そりゃいいことだな」
女「でしょ」
男「いいことだな」
30 :閉鎖まであと 27497 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:21:43.89 ID:xi/WvPBL0
女「告白とかしたくないの?好きな人に」
男「自分、不器用っすから。恋愛、できませんから」
女「でもさ、したかったことあるでしょ?」
男「無いっていったじゃん」
女「そっか。……で、本当は?」
男「手とか繋ぎたかった」
女「乙女かあんたは」
男「うっさいバータレ」
32 :閉鎖まであと 27173 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:27:07.25 ID:xi/WvPBL0
女「あたしはさ」
男「うん」
女「すきだ、って言いたい。そんだけ」
男「その、好きなやつに?」
女「うん」
男「そんだけでいいの?」
女「まーね」
男「じゃあそれ言ってこいよ」
女「やめとく。脈無しだし」
男「そっか」
女「あんたこそ誰かに言えば?」
男「やめとく」
35 :閉鎖まであと 26847 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:32:33.57 ID:xi/WvPBL0
男「なあ」
女「初めてあんたから話題提供したね」
男「うるさい聞け」
女「はいはい」
男「なんで好きって言うだけでいいんだ?」
女「……」
男「なんかやりたいこととかないのか?お前は」
女「あんたがそれを聞くかね?……んーなんて言えばいいかな」
男「うん」
女「なんていうか、伝えたときにさ」
男「うん」
女「相手がどんな顔するのか見たい」
男「はぁ?」
37 :閉鎖まであと 26521 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:37:59.33 ID:xi/WvPBL0
男「なにそれ?よく分からん」
女「あたしの好きなやつはさ」
男「うん」
女「自分が他の誰かから恋愛の対象になってるなんて、1ミリも思ってない奴なんだ」
男「ほぉ」
女「うん。たとえばさ、世の中にはまぁ、モテる層とモテない層に分かれてたりしてさぁ」
男「うん」
女「もてる層の奴は、俺あの人狙ってるんだー、とか、二股ばれそうでマジやばい、とか思って
日々をすごしてたりしてさ」
男「うん。貴族階級め。許せんな」
女「そんな一方であたしの好きな奴は、自分は誰からも見られてないつもりで忍者みたいに生きてるんだ」
男「ふーん」
女「自分は一人でいい、それが本来の姿だ、ちょうどいい、ってさ。かっこつけて」
男「そっか」
女「そんな奴に、お前という存在はあたしに見つかってるぞざまーみろ!って言ってやりたい。
自分を消してかっこつけてる奴が、びっくりして慌てるところを見てみたい」
男「……そっか」
43 :閉鎖まであと 25877 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:48:43.84 ID:xi/WvPBL0
女「男」
男「うん」
女「ありがとうね」
男「なにが?」
女「あたしのくだらない話、聞いてくれて」
男「くだらなくなかった」
女「そう?我ながら中二病大爆発だったと思うけど」
男「中二病って決め付けんな」
女「だってさ」
男「俺もさ」
女「うん?」
男「そのかっこつけマンがビビるところ、見てみたい」
女「そっか」
男「うん」
48 :閉鎖まであと 25376 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 12:57:04.61 ID:xi/WvPBL0
女「あとどれくらいだっけ?世界の終焉」
男「名前欄」
女「なにそれ?」
男「気にすんな」
女「えー」
男「世の中には俺等が関与できない仕組みってのがあるんだよ」
女「どうにもなんないんだね」
男「うん。終わるな終わるな、って思ってても、それを決めるのは俺等じゃない」
女「うん」
男「みんな落ち着いてるけどさ」
女「うん」
男「みんな祭だと思ってるけどさ」
女「うん」
男「ほんとは心のどっかで、まだ終わりたくないって思ってると思う」
女「あたしたちと同じ?」
男「うん。と、いうか、なんというか。そう思ってって欲しい」
56 :閉鎖まであと 24836 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:06:04.13 ID:xi/WvPBL0
女「あれかな。レコード盤みたいなもんかな」
男「うん?」
女「世界は同じスピードでぐるぐる回っててさ」
男「うん。――――あ、俺等やっぱ中二病っぽくね?」
女「うっさい。でさ、あたしたちはその端っこに立ってるの」
男「うん」
女「でね、要領いい人はうまーく落ちないように中心に向かい続けてるんだけど」
男「うん」
女「あたしや男みたいなぶきっちょは、はじっこにしか立てなくて、遠心力でぶっとばされそうなの」
男「うん。中二病理論だね」
女「うっさい」
男「でもさ」
女「うん?」
男「いい音だったかな、そのレコード」
女「あんたも中二病だね。・・・・・・たぶん、めっちゃファンキーでソウルフルだったろうね」
男「言い方古っ」
女「うっさいバーカ」
68 :閉鎖まであと 24402 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:13:18.90 ID:xi/WvPBL0
女「世の中ってさ」
男「うん」
女「むずかしいね」
男「うん。イッツベリーディフィカルト」
女「生きていきたいって思ってももう終わりだし」
男「うん」
女「伝えたい、っておもっても伝わらないし」
男「うん」
女「それでもさ」
男「うん」
女「最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
男「うん」
女「だからさ」
男「うん」
70 :閉鎖まであと 24385 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:13:35.60 ID:xi/WvPBL0
だいすき。
74 :閉鎖まであと 24357 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:14:03.55 ID:xi/WvPBL0
男「そっか」
女「ありゃりゃ。全然ビビらないね」
男「アイアムかっこつけマンだからね」
女「えーちょっと残念。空気嫁よ」
男「そりゃすまん」
女「で?」
男「うん?」
女「あんたは私のこと、 すき?」
男「あ――― 普通」
女「ひきょうもの」
男「はいはい」
女「謝れ」
男「ごめん」
女「お詫びに抱きしめろ」
男「うん」
女「ずるいね。いっつもあたしばっかりだ、こんなの」
87 :閉鎖まであと 24017 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:19:43.00 ID:xi/WvPBL0
女「男さ」
男「うん」
女「キスしたことある?」
男「ない。前代未聞」
女「終わりだし」
男「うん」
女「キスしよっか」
男「どうしよっか」
女「素直に、うん、て言いなさいよ」
男「だってわかんないんだもん」
女「やっぱズルいね」
男「うん」
92 :閉鎖まであと 23775 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:23:45.10 ID:xi/WvPBL0
男「でもさ」
女「うん?」
男「好きとかキスとかよくわかんないし」
女「うん」
男「お前のことがどーなのこーなのとかサッパリだけど」
女「うん」
男「今ね」
女「うん」
男「なぜか。原因不明に。お前とキスしたいって思った」
女「うん」
男「別に普通なのに。最後まで一緒に入れたらいい、と思った」
女「うん。うん」
男「かっこわりぃな」
女「うん。かなりね」
ちゅう。
122 :閉鎖まであと 22820 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:39:40.08 ID:xi/WvPBL0
男「なぁ」
女「うん?」
男「やっぱ出よう。外。外だ」
女「お出かけ?バイクないんでしょ」
男「いや、ある。最後ならではの」
女「なにそれ?」
男「通称、15の夜メソッド」
女「えー?いいのそれ?」
男「最後だし」
女「わっかったわかった。あたしが許す」
男「じゃあバイク盗ってくるから着替えとけ」
女「うん」
132 :閉鎖まであと 22592 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:43:28.33 ID:xi/WvPBL0
男「んー、このバイク借りちまおう。キーをバキっと」
女「ヘーイストップそこのバイク泥棒男子!逮捕する!」
男「お、着替えてきたか」
女「む、本官に反抗する気か!」
男「それにしてもこの女、やたらノリノリである」
女「ヘイ!止まれ!動くな!ホールドミー!」
男「それを言うならホールドアップだな。ミーじゃ『抱きしめて』だ」
女「ふぅ。じゃ、乗るよ」
男「うん」
女「♪ぬーすんーだバーイクで」
男「はーしりーだす〜♪」
女「行き先は〜」
男「海っ」
154 :閉鎖まであと 22037 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:52:43.34 ID:xi/WvPBL0
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
女「うわぉ!風が凄いんですけどー!エンジンすごいんですけどー!」
男「あのさー!」
女「うん、何ー?」
男「この世界はもう終わっちまうけどさー!」
女「えー、何ー?」
男「俺、今お前が好きだとか、俺、次の世界でお前に会いたいとか、」
女「風で聞こえないー!」
男「そういうことは言えん性格だけどさー!」
女「なにー!?」
男「たぶん、前の世界があったとして、その時はお前のこと大好きだったと思うからー!
もっとかっこよくて、素直だったと思うからー!」
女「だから聞こえないってばー!」
ウォンウォンウォン!
165 :閉鎖まであと 21799 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 13:56:41.89 ID:xi/WvPBL0
ウォンウォンウォン!
女「ねー、さっきから全然聞こえないんだけど!何言ってるのー!」
男「聞こえんでもいい!」
女「なにそれー!」
男「いいもんはいいんだよバータレ!」
女「わかったー!あのさー!」
男「なんだー!」
女「このまま二人だけで走っていったらさー!
太陽とか月とかが回るのを飛び越してさー!
光も時間も全部ぶち抜いて、
二人だけで別の世界にいけたりすんのかなー!」
男「んー!物理的に無理ー!」
女「バカー!」
男「いてて!絞めるな!」
ブロロロロ!ウォンウォンウォン!
415 :閉鎖まであと 4038 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:52:42.22 ID:xi/WvPBL0
男「着いたぞ海」
女「うわぁ…… なんて磯臭い」
男「しょうがないじゃん」
女「だれもいないね」
男「うん。たぶん、それぞれの行く先が決まってるんじゃないか」
女「そうかもね」
男「まぁ座って落ち着こう」
女「コーヒー飲む?ポット持ってきた」
男「おお、すまんな」
416 :閉鎖まであと 4011 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:53:09.98 ID:xi/WvPBL0
男「あのさ」女「あのさ」
男「……かぶんなよ」
女「そっちこそかぶんないでよ」
男「でもさ」
女「うん」
男「なんか今同じこと言おうとしてた気がするよね」
女「うん。そんな気がする」
437 :閉鎖まであと 3740 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:57:40.70 ID:xi/WvPBL0
男「俺等ってさ」
女「うん?」
男「初めて会ったのいつだっけ」
女「覚えてない」
男「俺も覚えてない」
女「ひょっとしてさ」
男「うん」
女「最初から、お互いを知っている状態で生まれたんじゃないかな」
男「で……出たッ!最大の中二病!」
女「うっさいバカ」
男「でもさ」
女「うん?」
男「ずっとそれより、生まれる前から、」
女「ちゅ……中二病の気配!」
男「お前もたいがいムカつくね」
女「へへへ」
男「まったく俺等ときたら最後までお互いにおちょくり合い」
女「アリではないか?」
男「アリではあるな」
女「へへへ」
男「へへへ」
443 :閉鎖まであと 3677 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:58:43.65 ID:xi/WvPBL0
男「お前さ」
女「うん?」
男「俺のどこを好きになったわけ?」
女「うわ!そういうこと普通聞く?」
男「気になるもん」
女「んー……ない!」
男「え?」
女「むしろダメな要因の方が多い」
男「えー」
女「すぐに揚げ足取るし顔は地味だし。おまけに、イメージ的に臭そう」
男「イメージで臭い……」
女「まぁ、でもね」
男「うん」
女「そういうの超越して好きになっちゃった」
445 :閉鎖まであと 3632 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:59:28.03 ID:xi/WvPBL0
女「うー、ちょっと風が冷たい」
男「海だからな。仕方ない」
女「そういう時は『俺があっためてあげるよ』とか言うべきでしょ」
男「おれがー あっためてー あげるよー」
女「……」
男「……ゴメン」
女「いや、期待したあたしがダメだった」
男「どっか暖かいとこ行こうか」
女「うん」
男「あのビル行こう。テナント入ってないっぽいし」
女「うん」
446 :閉鎖まであと 3603 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 18:59:57.56 ID:xi/WvPBL0
男「よーし俺ガラス壊して不法侵入しちゃうぞー」
女「むっ!本官の前で公然と不法侵入か!」
男「あ、また出た。好きだなぁ」
女「ヘーイ!フリーズ!ホールドミー!」
男「ここまでバカだとむしろ愛しいな。バカ愛しい」
女「いひひ」
男「まったく」
452 :閉鎖まであと 3465 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:02:15.62 ID:xi/WvPBL0
女「ねえ男」
男「うん」
女「あたしね、まあ、これは夢で見たことなんだけどさ」
男「うん」
女「あたしが妹で、あんたが兄だったことがあって、それが妙にリアルでさ」
男「その夢俺も見た」
女「え?すごいねそれは」
男「お前が独裁者だったときもあった。ぴったりだ」
女「ひどいー!たしかにあったけど!」
男「お前が銭型で俺がルパンだったときもあったな」
女「超変態だったときもあったよね」
男「猟奇ストーカーとかな」
女「エレベーターに閉じ込められたりさー!」
男「歌舞伎とかやって、イヨォォォォ!とかいったりさー!」
女「あははは!あったあった!」
男「ははは」
女「ははは……でもさ、」
男「うん」
女「最初から最後まで……ずっとあんたと会えない夢もあったよね」
458 :閉鎖まであと 3348 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:04:12.51 ID:xi/WvPBL0
女「もしかしたらあれは前にいた世界でさ」
男「うん」
女「男に会えた世界と、会えなかった世界があるのかな」
男「かもね」
女「離れ離れの世界に、なっちゃうのかもしれないね」
男「今度は場合が場合だからなぁ」
女「今夜の八時に世界が終わって」
男「うん」
女「男とはもうあえなくなるかも知れなくて」
男「……それはない」
女「もう全部、なにもかもなくしちゃって」
男「……それは無い」
女「ぜんぶ、ぜんぶダメにしちゃったら、」
男「それは無いって言ってんだろうが!」
女「・・・・・・ごめん。ねえ」
男「うん」
女「屋上行こう」
463 :閉鎖まであと 3229 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:06:11.23 ID:xi/WvPBL0
女「うわー、風が強い!海が黒い!」
男「うん。ナントカは高いとこが、て」
女「うっさいバカ」
男「へへへ……あのさ」
女「うん?」
男「アレだ、その……次の世界で会うのは確かに難しいよ?」
女「うん」
男「というか、今この時に会えてることがすごい奇跡の上にある」
女「中二病?」
男「それはもういいっての。……でさ」
女「うん」
男「たぶん、奇跡ってこの世界だけの特別なモンじゃなくて、
次の世界でもまた違うハイクォリティな奇跡が起こって、
また幸せに生きられるんだと思うよ。だからビビんなくてもいい」
女「………うん」
男「でもさ」
女「うん?」
470 :閉鎖まであと 3072 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:08:48.67 ID:xi/WvPBL0
男「お前がさ、その新しい奇跡が気に入らなくてイヤになっちゃったら、
迷わず『あたしはここだ!』って叫べ」
女「・・・・・うん」
男「そしたら俺、暴れるから。お前が言うように、距離も時間も光も次元もぶちぬいて、
『新しい奇跡』なんかぶっころして、世界からお前を奪いに行くから」
女「うん」
男「だから大船、いや超船にのったつもりでいろ」
女「うん。……さすがミスター中二病。完璧な理論ですな」
男「うるせーバータレ」
女「へへへ。それとも今度こそあたしに惚れちゃった?」
男「……さあ」
女「やっぱ意地っ張りだ」
男「まーね」
女「いいもん。あと数時間、すべてが終わる迄に全力で惚れさせてやる」
男「おう。かかってこいや」
474 :閉鎖まであと 2977 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:10:23.17 ID:xi/WvPBL0
それからしばらく、二人で今までのこといっぱい話した。
言いたい事がありすぎて支離滅裂だったけどあいつは全部わかって……
……くれなかった。代わりにずっとヘラヘラ笑ってた。優しいんだ、基本的に。
あたしはやっぱり、こいつがウルトラだいすきだ。
480 :閉鎖まであと 2867 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:12:13.44 ID:xi/WvPBL0
女「……あ、もう終わりの時間だ」
男「うん。あっけなかったね。最後の瞬間どうする?してほしいことあるか?」
女「ジャンプ」
男「それはもういい」
女「そっか。……あ、いっこ思いついた」
男「なんなりと言え」
女「うん。えっとね」
男「おう」
「ホールドミー」
あたしと男の世界が終わった。
ううん、ひと段落した。
483 :閉鎖まであと 2814 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:13:06.66 ID:xi/WvPBL0
ばいばい男。
約束破ったら、あたしのほうから乗り込んで、世界からあんたを奪ってやるから。
あらゆる物理をぶちぬいて、あんたのところに駆けつけるから。
あんたが望む生き物になって、全力で惚れさせてやるから。
まってろよバータレ!
ふひひひひ!
おしまい
532 :閉鎖まであと 2418 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:19:42.27 ID:xi/WvPBL0
お疲れみんな。
えーと、最後だけどさ。ひょっとしたらVIP存続するかもしれないけど
いつかまた、
あらゆる物理をぶちぬいて、
およそすべてのひとが愛する生き物になって、
全裸で、
また会おう。ばいばい!だいすき!
570 :閉鎖まであと 1903 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:28:17.47 ID:UU5ZKl+tO
ありがとう。
今から仕事だけど、このスレに出会えて良かった。
みんな、元気でな。
それじゃ。いつかまた。
572 :閉鎖まであと 1871 秒: 投稿日:2007/01/23(火) 19:28:49.72 ID:hIzln+JW0
最後にみたジャンル物がここでよかった・・・
vip閉鎖してほしくないよぉ・・・・
この記事へのコメント
もう一ヶ月か…
あの閉鎖騒動にこんな良スレがあったとは思わなかった。
リアルで立ち会えたひとは幸せだなと思う。
ちょっとした心の清涼剤になったわ。
管理人様GJ!
あの閉鎖騒動にこんな良スレがあったとは思わなかった。
リアルで立ち会えたひとは幸せだなと思う。
ちょっとした心の清涼剤になったわ。
管理人様GJ!
はっきり言ってこれは神スレ
やべーなコレ…
新ジャンルスレを見る目がちょっと変わるな
新ジャンルスレを見る目がちょっと変わるな
やばい
このムード好きすぎる
このムード好きすぎる
なんかよかったよ。。。
>>70のだいすきは来た、何かが来た。
>>70のだいすきは来た、何かが来た。
なんかよかった
これはこころがすっきりした
会話文だけで泣かされてしまうとは…。
カウントダウンがいい味出してる。
カウントダウンがいい味出してる。
こ れ ぞ 純 愛
〜そして感動をありがとう〜
〜そして感動をありがとう〜
>>70のだいすきはありえない。
やヴぁい。
みんなGJ
やヴぁい。
みんなGJ
なんでこんなにコメントついてないんだ
すばらしかった
すばらしかった
若さ故の青さを全部中二病で片付けるのはどうかと思う
いや、でもこれはちと恥ずかしい。
でも好き。
でも好き。
ガチで泣いた
GJ!!!!!
これはいい。
ただの神か
素晴らしいと思う。神スレ。
いいスレだ。
これぞ、本当の良スレって感じだな。なんか泣けてきた。
これぞ、本当の良スレって感じだな。なんか泣けてきた。
この文体………セリフだけで進んでるせいかね?
ピッコロさんは俺の嫁かいてる人かな?とちょっと思った
ピッコロさんは俺の嫁かいてる人かな?とちょっと思った
ひさしぶりに見に来たが・・・やっぱりよかった
一年前にも来てたけど・・・やっぱいいね
これこそ神か
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