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2007/03/08 18:50
1 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:56:44.81 ID:wDUaW4r40
青年は使い古された座布団の上に正座している。
おろしたてのスーツに身を包み、お茶を出すというその家の母親の申し出を丁寧に断り、
夫婦が寝室として使っている部屋の一角に置かれた仏壇をじっと見つめていた。
ひざの上に置いた拳を軽く握り締めると、風間は口を開いた。
「しんのすけ、僕たちはこの春から大学生になるんだ。もう車の免許だって取れちゃうんだぜ」
彼の口調は幼稚園の時とほとんど変わっていない。
ただ少し、お高いプライドを振りかざすようなとげのある喋り方ではなくなった。ホンの少しだけだが。
「ボーちゃんは北海道の大学で農業を勉強するんだ。"これからの時代は農業がくる"んだって。
ネネちゃんは服飾の専門学校。まさお君は一浪してなんとか国立大学に入るってさ」
仏壇に置いてある写真の中で彼は屈託のない笑顔をしている。
僕達はこれからもずっと一緒にいるんだろうなぁと信じて疑わなかった頃の写真だ、と見る度に風間は思う。
「僕は東京の一流大学さ。……推薦では落ちたけど、まぁ普通に受験しても僕の頭じゃ受かるんだけどね。だからな、東京の大学に行くから、僕引っ越すんだ。東京で一人暮らしだよ。お金はママが仕送りしてくれるからいいんだけど、ここに来られるのは夏休みと冬休み、それと春休みぐらいしかないんだ」
青年は使い古された座布団の上に正座している。
おろしたてのスーツに身を包み、お茶を出すというその家の母親の申し出を丁寧に断り、
夫婦が寝室として使っている部屋の一角に置かれた仏壇をじっと見つめていた。
ひざの上に置いた拳を軽く握り締めると、風間は口を開いた。
「しんのすけ、僕たちはこの春から大学生になるんだ。もう車の免許だって取れちゃうんだぜ」
彼の口調は幼稚園の時とほとんど変わっていない。
ただ少し、お高いプライドを振りかざすようなとげのある喋り方ではなくなった。ホンの少しだけだが。
「ボーちゃんは北海道の大学で農業を勉強するんだ。"これからの時代は農業がくる"んだって。
ネネちゃんは服飾の専門学校。まさお君は一浪してなんとか国立大学に入るってさ」
仏壇に置いてある写真の中で彼は屈託のない笑顔をしている。
僕達はこれからもずっと一緒にいるんだろうなぁと信じて疑わなかった頃の写真だ、と見る度に風間は思う。
「僕は東京の一流大学さ。……推薦では落ちたけど、まぁ普通に受験しても僕の頭じゃ受かるんだけどね。だからな、東京の大学に行くから、僕引っ越すんだ。東京で一人暮らしだよ。お金はママが仕送りしてくれるからいいんだけど、ここに来られるのは夏休みと冬休み、それと春休みぐらいしかないんだ」
2 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:57:10.81 ID:wDUaW4r40
風間は月に一度、必ずここに来ていた。
話す内容は松坂先生はまだ結婚できないとか、まさお君のドジ話などの他愛もない話。
しかし欠かすことなく、月に一度は絶対に仏壇の前で手を合わせ、話をしているのだった。
あの日から、ずっと。
「だから次来る時は七月位になるのかな? 今度来た時、東京で洗練された僕のカッコ良さに腰抜かすなよ?」
わかってはいるが、返事はない。
「じゃあな、しんのすけ。お土産は買ってきてやるから心配するなよ」
風間は立ち上がり、みさえに一礼して家を出た。
今年は春の訪れが遅い。
春一番はとっくに吹いたのだが、それから温かくなることもなく桜はつぼみを半分もつけていない。
風間はママに買ってもらったお気に入りのコートの襟をぐいと引き締め、歩き出した。
生垣の隙間からは去年死んだシロのお墓が寂しく見える。
幼い頃あれだけ広いと思っていた道路だが、車が一台通るだけで路肩に身を寄せなければならないほど実は狭く、三輪車で走っていた頃はよく事故に遭わなかったな、と風間は思う。
帰る途中にある公園はその装いをほとんど変えていない。
数年前に小学生が時計に石を投げて壊してしまい、時計が新しくなったこと以外変わってはいなかった。
公園は変わっていないがそこで遊ぶ子供の姿をあまり見かけなくなった。
季節が季節なのだが、それでも少ない。
ふと前を見ると制服を着た女の子が二人、なにやら怯えているようだった。
4 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:58:29.73 ID:wDUaW4r40
「うへへへへ〜」
女の子の前に男が立っていた。
雑に禿げた頭に汚れたジャンパー、寒気がするような笑みを浮かべながら女の子達ににじり寄っている。
時折変質者が出没するなんて話を聞いたなぁ、と風間は思った。
男と女の子達の距離は徐々に縮まっている。
悠長にそんなこと思っている場合ではない、風間は男に向かって駆け出した。
「おい! そこの――」
「ゆうちゃーん! あっちゃーん! 待ってぇ〜!」
意を決した風間の声よりも大きな声がした。
道の向こうから走ってくる女の子が一人。
くせっ毛の前髪をモフモフ揺らし、オレンジのマフラーをなびかせながら再び友人達の名前を叫んでやってきたのは、ひまわりだった。
「もぉ、トイレ行くから待っててって言ったじゃんか〜」
「だってひまわりトイレ終わったらなんか変な歌歌って踊ってたんだもん」
「そうだよ。また長くなりそうだったから先帰っちゃおうと思って……」
友人達の言い訳にひまわりは膨らませた頬を緩めない。
あれはトイレから出てきた時リクエストされたのだ、とひまわり。
もうそんなことにイチイチ応えなくてもいいんだよ〜、と友人二人。
盛り上がる女の子達に取り残された風間と、変質者。
6 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:59:01.30 ID:wDUaW4r40
「ところでおじさん誰?」
ひまわりにいきなり話を振られ一瞬戸惑った変質者だが、再び気味の悪い笑みを浮かべる。
怖気立つ友人達の前でひまわりは仁王立ちして男を睨んだ。
「まさかおじさん……あっちゃんのお父さん?」
「んなわけないでしょ!」
友人の一人、あっちゃんが叫んだ。
ゆうちゃんは、またいつもの調子か、と溜め息をついている。
「じゃあ血は繋がってないけどパパって呼んでる人?」
「違ーう! 私とこいつは全く関係ないの!」
「んもう照れちゃって〜」
「照れてないぃ!」
風間の中で何かがじわりと滲んできた。
あっちゃんという子に共感し、共鳴したせいだった。
「お姉ちゃん達かわいいね〜。おじさんと一緒に遊ぼうよ〜」
「え〜でもアタシこれから帰ってテレビ見ないといけないし〜」
「ひまちゃんそんな真面目に答えなくていいの! こいつ最近噂の変質者だよ!」
「うへへへ〜」
7 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:59:44.19 ID:wDUaW4r40
男は両手を広げて襲い掛かってきた。
泣きそうになってしゃがみこむ友人達を背中にひまわりは何かの構えをとる。
気合を入れて短く叫ぶと、男の動きが一瞬止まった。
ひまわりは流れるような動きで後ろを向くと思いきり男に向かって飛んだ。
「アクションヒップアターークッ!」
「うがっ!」
突き出したお尻が男の腹部に当たり、男は吹っ飛び倒れた。
男の目は一瞬にして恐怖に満ちあふれ、情けない声をあげながら走り去っていった。
それを見てひまわりは右手をななめに上げ左手を腰に置くと、右手の手先を見るように首を回して笑った。
「ワーハッハッハッハッハッハッハッ!」
風間は立ちすくんでいた。
ひまわりの笑い声に幼い男の子の声が重なって聞こえたからだった。
ひまわりは腰を抜かした友人を立たせると髪を撫でながら言った。
「んもう情けないよ、貧乳戦隊の一員なのにさぁ」
「そんなものに入った覚えはないぃ! ……でもありがとう、ひまちゃん」
「いいのいいの」
その後一、二分話した後ひまわりと友人達は別れた。
そして呆然と立っている風間にひまわりは気付いたのだった。
8 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 11:00:16.82 ID:wDUaW4r40
「まさか風間さんに見られてたなんて……」
「いやぁ僕もたまたま見てただけだから……それよりすごかったよ」
公園のベンチに座る風間とひまわり。
すぐ近くにある自動販売機で買ってきたホットココアを二人で飲んでいる。
公園には他に犬の散歩できていたおばさんが一人いるだけだった。
「あれは、テレビの真似しただけですから」
「でも友達を助けるなんてカッコイイじゃないか」
「そんなんでもないです……」
ひまわりは謙遜の色で滲み出る嬉しさを濁そうとしているが、全く効果が見えない。
風間やボーちゃんたちと話す時、ひまわりは態度が縮こまる。
「それより風間さんもあんな所で何を?」
「あぁいや、君の家から帰ってくる途中だったんだ」
「あっ……」
「もう東京に行かなきゃいけないから、その挨拶をさ」
ひまわりは両手で持ったココアを一口飲むと、マフラーに顔を埋めた。
マフラーに埋まりきらなかった目元を見て、おばさんよりしんのすけに似てるな、と風間は思った。
9 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 11:00:45.30 ID:wDUaW4r40
「風間さん達が覚えてるお兄ちゃんの姿って、どんな感じだったんですか?」
マフラーのせいで声が篭ってはいたが、風間にははっきりと聞こえた。
風間はココアを飲んで返答を遅らせると、ひまわりは言った。
「アタシ、お兄ちゃんの記憶がほとんどないんです。ほとんどっていうか、全く……」
「まぁ、君は小さかったからね……」
「でもなんとなく、楽しかったことだけは覚えてるんです。っていうか、楽しかったんだろうなぁとは思うんです」
ひまわりは空を見上げ、薄っすら微笑んだ。
小さな雲が一つだけ浮かぶ空は抜けるような青空だった。
「しんのすけは……君のお兄さんはひまわりちゃんのこと大好きだったと思うよ」
「……ハイ」
もしかしたら今の言葉は酷だったかもしれないと風間は思った。
それでもひまわりの顔から笑みは消えていなかったので、風間は安堵してココアの缶に口をつけた。
十三年前。
この公園の少し先の場所であの事件は起こった。
129 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 20:02:39.00 ID:wDUaW4r40
「かすかべ防衛隊〜……ファイヤー!」
「「「「ファイヤー!!!!」」」」
しんのすけを先頭に歩く幼稚園児五人。公園を出て向かうは風間の住むマンション。
梅雨も明けこれから本格的な夏の到来を予感させる、空の高い日曜日。
遠くの陽炎に揺らめく見慣れたお尻。
「あっ、母ちゃん!」
しんのすけが走り出すと後ろの四人も遅れまいと走り出す。
最下位はいつもトロいボーちゃんではなく、おむすびよろしくスッテンコロリンと転んだまさお君だった。
公園でリアル鬼ごっこをしてあれほど走ったのにもかかわらず、しんのすけは息を切らすこともなく
ベビーカーを押すみさえの所までたどり着いた。
「母ちゃん母ちゃん!」
「あらしんちゃん、あっみんなお揃いねぇ」
「オバサンこんにちわ〜」
「今日はお暑いですねおばさん」
「こ〜ん〜に〜ち〜わ〜、おばさ〜ん」
着いた順に挨拶をするが、しんのすけはなにやらニヤついている。
「母ちゃん、おばさんおばさん言われまくってるゾ」
「ハァハァ……あっ、コンニ――」
「うるさい〜!」
やっとついたまさお君の挨拶はみさえの怒りによってかき消されてしまった。
自分のことを言っていると勘違いしたまさお君は涙ぐんだがみさえはすぐにごめんねと謝り、これだから母ちゃんは〜、と
しんのすけが口をはさむとゲンコツが一発しんのすけの頭に降ってきたのだった。
155 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:06:35.36 ID:wDUaW4r40
「これからみんなでどこ行くの?」
「今から風間君のお家でビデオ見るんだゾ。この前の豚足のビデオだゾ」
「豚足ぅ?」
「それを言うなら遠足だろ」
風間の訂正に、そうとも言う、としんのすけはいつもの調子で答える。
みさえと風間の苦笑いがシンクロした。
「母ちゃんはどこ行くの?」
「ひまわりと一緒にお買い物に行くの」
「ほぉほぉ。んじゃチョコビ買ってきてね」
「はいはい……あっホラみんな、車来たわよ」
「「「「「は〜い」」」」」
遠くからでも聞こえるバイクの爆音に気付き、みさえはしんのすけ達を一列に並ばせた。
片手を挙げてそれに応じる園児達。
「あぅ〜ぁ〜う〜」
「どうしたひまわり?」
手足をバタつかせて喘ぐひまわりの前にしんのすけはまわりこんだ。
白い柔肌に手を伸ばし、しんのすけはひまわりの頬を伸ばしこねる。
えへへ〜、としんのすけ。あうぁ〜、とひまわり。
162 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:21:26.61 ID:wDUaW4r40
「こ〜らやめなさいしんのすけ! ひまがかわいそ――」
みさえの言葉が遮られるほどのバイク音が迫ってくる。
風間達の視線はバイクに注がれ、みさえも耳を劈く音に顔をしかめながら振り向く。
フルフェイスのヘルメットをかぶったバイクが轟音とともに近づいてくる。
「おぉ!」
ひまわりで遊んでいたしんのすけも異変に気付いた。
みさえも風間もボーちゃんまで手で耳を塞ぐほどの音にしんのすけも耳を塞ごうと思ったが、
目の前には今にも不安で泣き出しそうなひまわりがいた。
「泣いちゃダメだぞひまわり」
しんのすけの独り言は眼前のひまわりにも聞こえない。
自分の耳に当てようとしていた両手をひまわりの耳に当て、しんのすけは歯を食いしばった。
しんのすけは目を思い切りつぶる。
意味はないがとにかくこの爆音に耐えなければならない。
「う〜〜〜〜〜」
自分が唸る音も聞こえない。
爆音を轟かせたバイクはもう既に列最後方のまさお君の真横にまで来ていた。
巻き上げられる風が熱い。
そのままバイクは通り過ぎていった。
167 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:29:11.75 ID:wDUaW4r40
「もう、全くなんなのよあのバイクぅ!」
ネネちゃんが両手を腰に当てて頬を膨らませた。
黒い排気を上げるバイクは何事もないように小さくなっていく。
耐えることに力みすぎてひまわりの顔を挟みつぶさんとばかりに両手で挟んでいたしんのすけは、
バイクが通り過ぎた後も唸りながらひまわりの耳を押さえている。
「う〜〜〜」
全員の視線が爆音のバイクを追っている。
それこそがバイクの狙いだと気付かずに。
先に通ったバイクと同じ排気量にもかかわらず、それは氷上を滑っているかのような静けさで近づいていた。
あのバイクが獣なら、このバイクは忍者だった。
忍者を操るフルフェイスヘルメットの男の手がハンドルを離れ、外へと伸びていく。
その手はまさお君、ボーちゃん、ネネちゃん、風間君の頭の上を飛び、みさえに向かっていた。
正確にいえば、みさえのハンドバッグに。
191 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:30:23.53 ID:wDUaW4r40
黒い皮手袋をした手がみさえのハンドバッグを掴んだ。
刹那、みさえが振り返る。
何が起こっているのかを認識する前に強引にバッグを奪われ、みさえが叫ぶ。
「キャーーーーー!」
みさえの腕をするりと抜けたハンドバッグがベビーカーのハンドルに当たった。
それでも男はハンドバッグを引っ張るようにして腕を引いたので、ベビーカーを思い切り押す形になってしまった。
急発進を強制されたベビーカーの前輪は少し浮き、とんでもないスピードで走り出した。
「おおぉ!!!」
「あ〜ぅぅぅ!!!」
しんのすけとひまわりが同時に叫ぶ。
少し遅れてみさえが叫んだ。
しかし、手の届く範囲はとうに超えていた。
「うっほほ〜い! 面白〜い!」
「あ〜ぃ!」
当の本人達はいたって不真面目に面白がっていた。
ベビーカーのスピードは緩まることなく走り続けている。
風間の胸中に、不安を纏った焦燥感が生まれ始めていた。
202 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:40:50.49 ID:wDUaW4r40
「待てー! しんちゃーん! ひまー!」
みさえは駆け出していた。
遅れてかすかべ防衛隊のメンバーも走り出す。
「ん〜はや〜いぃぃ! いくぞひまわりぃ!」
「う〜ぉぃ!」
ガラガラと音を立てて爆走するベビーカー。
駆け抜ける風をしんのすけは後頭部に、すり抜けるカゼをひまわりは顔面に受けて走っている。
偶然通りかかった隣のオバサンの横をベビーカーが通り過ぎていく。
オバサンはベビーカー、遠くに見えるみさえ、ベビーカーの順に見直し、叫んだ。
そんなオバサンの珍態をしんのすけが見つける。
「お!?」
次の瞬間、なけなしのバランスが崩れた。
しんのすけとひまわりはベビーカーから放り出されてしまった。
218 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:47:49.81 ID:wDUaW4r40
空中で笑うひまわり。
さすがに危ない状況だと判断したしんのすけ。
「ひまわり! あぶない!」
器用に空中で体勢を変え、ひまわりを抱きかかえるしんのすけ。
重力が二人を引っ張る。
地面が二人を乱暴に抱きとめる。
しんのすけが下になり着地した道路の上。
ひまわりはキャッキャキャッキャとはしゃぎ、しんのすけは背中の激痛にもだえている。
みさえは二人の姿が見えるところまで来ていた。
「しんのすけー! ひまわりー! 大丈夫!?」
ひまわりもみさえを見つけ無邪気に手を振っている。
そんなひまわりを恨めしそうに、しかし、安堵を浮かべて見るしんのすけ。
しかし何故だろう。
風間の胸中でうごめく不安が消えないのは……。
439 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 18:06:17.20 ID:XhWSyX110
半ズボンについた砂を払いながら立ち上がるしんのすけ。
そんなしんのすけやひまわりの姿を見てみさえは自然と笑顔になった。
「おぉ!」
ひまわりが声をあげた。
視線の先にはベビーカーの中で静かにしているようみさえがひまわりに与えた金のネックレスが落ちていた。
頂上を少し過ぎた太陽がそれを照らし、ネックレスとひまわりの心を輝かせる。
「テッテッテッテッテッテッテッテッ!」
「あっ! ひまわりぃ!」
ひまわりは頬を赤らめ高速ハイハイでネックレスの元へ向かった。
も〜しょうがないなぁ、としんのすけが両手を腰に当てて溜め息をつき、太い眉毛を八の字に顰める。
最後尾でモタモタ走っているまさお君が、待ってよぉ〜みんなぁ〜、といいながら懸命に走っている。
しんのすけ達の様子を見て風間はもうさすがに大丈夫だろうと思い、その場に止まってまさお君が来るのを待った。
まだ嫌な予感がするのだって今回はひまわりちゃんがいたからいつもより余計に心配してしまっただけであって
それがまだ尾を引いているだけなんだ、と風間は思った。
まさお君が風間に追いつく。
ありがとう、とまさお君。うん、と風間。
十字路の中心でひまわりを待つ金のネックレス。
440 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 18:06:37.42 ID:XhWSyX110
「テッテッテッテッテッテッ!」
「ひまわりぃ、そんな所に行っちゃだめだゾ〜」
しんのすけは小さな黄色い背中を追いかけた。
黄色い車は彼氏との待ち合わせ時間を追いかけた。
ひまわりはネックレスの元へとつくとそれを手に取り、えへへぇ〜へぇ〜、とだらしなく笑う。
時間と彼氏との甘い夜しか見えていない女は更にアクセルを踏み込む。
その音がしんのすけの耳に届いた瞬間、しんのすけは視界の端で黄色のバケモノがひまわりを食おうと突進してくるのが見えた。
「ひまわりいいいぃぃぃ!!!」
両手両足に力がこもる。
蹴り出すつま先が怒号を上げる。
運転手の女は悲鳴を上げ、混乱が更にアクセルを踏ませる。
風がしんのすけを援護する。
早く。速く。ひたすら、はやく。
もう一度妹の名前を叫び、全力で駆ける。
ひまわりが笑っている。
しんのすけは、跳んだ。
590 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:54:48.46 ID:XhWSyX110
『父ちゃん! オラ将来アクション仮面みたいな正義のヒーローになるぞ! 悪い奴をバンバンやっつけるんだゾ!』
『じゃあしんのすけ、お前はなんでその悪い奴をやっつけるんだ?』
『そんなの悪い奴だからに決まってるゾ父ちゃん!』
『ハハハたしかにそうだ。でもなしんのすけ、悪い奴には友達も家族もいるかもしれないんだぞ? その悪い奴がやられたらその友達や家族は悲しむんじゃないかな?』
『ん〜……でもそいつらも悪い奴等だから……う〜ん……』
『いいかしんのすけ。正義のヒーローっていうのは悪い奴をやっつけるから正義のヒーローなんじゃないんだ』
『何言ってるんだ父ちゃん?』
『悪を倒すのがヒーローじゃない。弱いものや守りたいものを守るからヒーローなんだ。わかるか?』
『ん〜わかったような……わからないような……』
『わはははは……ま、今のしんのすけにはわからなくても無理ないか』
『オラを子ども扱いするなんてひどいゾ父ちゃん!』
『お前は正真正銘子供だろ〜。……とにかく、しんのすけ。正義のヒーローになるなら良い事いっぱいしないとな』
『おぉ! オラ頑張るゾ!』
『しんのすけ、正義のヒーローになれたら普通の人じゃできないことが一つ、できるようになるんだぞ。知ってるか?』
『もしお前が正義のヒーローになれたら、その時はな――』
591 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:55:08.82 ID:XhWSyX110
『空を、飛べるんだ』
592 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:55:29.36 ID:XhWSyX110
――――――――――――――――――――
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―――――
597 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:56:26.88 ID:XhWSyX110
「ひまわりいいいぃぃぃいぃぃぃ!!!」
全てがゆっくりと。ゆっくりと進む。
みさえも、風間も、ボーちゃんも、ネネちゃんも、まさお君も、誰もまだわかっていない。
しんのすけだけが、ひまわりを。
土の付いた両足で蹴り出された小さな体。
ピンと伸びた両腕はひまわりを求めている。
ひまわりを世界の中心に定めた眼が鋭く光った。
しんのすけの体が地面と平行になる。
しんのすけの両手がひまわりの背中を捕らえた。
黄色の車は既に眼前で二人の姿を飲み込もうとしている。
しんのすけは歯を食いしばって両腕に力を込めた。
――ヒーローの手からひまわりが離れた
突き飛ばされたひまわりは乱暴な前転で頭を地面に打った。
運転手の女は叫びすぎで声にならない声を出しながらハンドルを引っ張っている。
顎を引いて目を力いっぱい瞑っているしんのすけは手の感触で使命を終えたと悟った。
しんのすけは、笑った。
そして、黄色い車は飢えた野獣がエサにかぶりつくがごとくしんのすけに襲いかかったのだった。
599 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:57:19.53 ID:XhWSyX110
大きな音。
電線に止まっていたすずめは反射的に飛び去り、
すぐ近くの民家で飼われている犬は塀で見えないはずの交差点に顔を向ける。
その瞬間、みさえたちはまだ笑顔だった。
ベビーカーから吹っ飛ばされたくらいだから、少し痛がっていてもすぐに治るだろう。
ひまわりは意外とあんな体験が好きだから喜んでいるかもしれない。
早くチョコビ食べないと死んじゃうぅ〜、なんて駄々をこねそうなしんのすけにはゲンコツかな?
だから、まだ笑顔だった。
しんのすけは鉄の塊と衝突した後、コンクリートに叩きつけられボールのように跳ねた。
元気にしんのすけの体を走り回っていた血がその軌跡を印していく。
意思を失ったしんのすけの体は10メートルほど転がり、止まった。
頭を打った後三回転ほどして、ひまわりも止まった。
額から血が出ているが、その痛みよりも今起きたことに驚いてしまい声が出ないでいる。
車はハンドルを右に切り塀と電柱にぶつかりすぐに止まった。
女はその衝撃で出てきたエアバッグで頭を打ち、気絶した。
みさえ達は一度立ち止まった。
そしてすぐさま全力で駆け出す。
「しんのすけえええぇぇぇーーー!!!」
603 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:58:05.81 ID:XhWSyX110
すぐさま救急車で運ばれ病院で手術が始まった。
連絡を受けたひろしが病院の到着した頃、みさえは話ができないほど泣き崩れていた。
ワンワン泣くまさお君にそれを泣きながら支えるネネちゃん。
両手を力いっぱいに組んでしんのすけを無事を祈るボーちゃん。
血が出るほど両手の拳を握り締め、声を殺してなく風間。
幼稚園の先生方や子供たちの両親も駆けつけてきたが、ただオロオロするばかりだった。
泣きじゃくる吉永先生を、あの子ならきっと大丈夫だから、と松坂先生は自身の不安の色も隠さず勇気づける。
手術室の灯火は夜遅くまで点いていた。
夜も遅いと子供達やその家族は帰らせじっと待っていると手術室の灯りが落ちた。
みさえも肩を持ち立ち上がるひろしと幼稚園の先生方。
手術室から医師が出てくると、マスクをはずして、言った。
「……ひとまず、一命はとりとめました」
その一言に更に涙を流すみさえ。
幼稚園の先生方は一瞬歓喜するがすぐさま静かになり、息をのむ。
ひろしが震える声で医師に聞いた。
「し、しんのすけはどうなったのでしょうか?」
「頭部の損傷がやはり一番酷く、頭蓋骨の骨折によりわずかに脳が損傷しています。しかし、後遺症はおそらくないでしょう」
「ホントですか!? ……よかったぁ」
「……しかし、気になることが一つあります」
604 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:58:50.13 ID:XhWSyX110
事故から一週間。
しんのすけは目覚めなかった。
「先生! しんのすけは植物状態から目覚めないですか!?」
「そ、それはわかりません! 明日目覚めるかもしれないし、このままかもしれません」
「どうしてアンタそんなことが平気で言えるんだ! キチンと手術したのか!」
「……あなた……もうやめて」
しんのすけの植物状態は脳の損傷によるものかのかどうかは医師達にもわからなかった。
ただ言えることは、いつか目覚めるであろうということ。
そしてもう一つ。
いつ目覚めるかは、誰にもわからないということだった。
意識のないしんのすけのお見舞いは、毎日違う人達が来た。
人も違うが、人の種類自体も違った。
性別、年齢、職業、人種……たくさんの人がお見舞いに訪れた。
どういう関係なのかはみさえ達さえわからない。
しかし、これだけ様々な人達がくるのに、みんな同じことをいうのだった。
「こいつは絶対、死にはしない」
607 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:59:43.57 ID:XhWSyX110
海に行って海水浴をしよう。
山に行って探検をしよう。
リアルおままごとの長編をやろう。
三輪車でとにかく遠くへ行こう。
夏休み、何をするかみんなで決めた計画だった。
毎日遊んで、とにかく遊んで、遊んで笑って。
案だけはやたらと思いつくくせにどれも実現性のないものばかりなものを言っていたあいつは、そこにはいない。
公園の滑り台で風間達四人は途方にくれていた。
しんのすけのいない夏。
しんのすけ抜きで遊ぶ時とは、全く違う。
空は空しくなるほど高く、太陽は寂しくなるほど暑かった。
忘れて遊ぶことなんてできなかった。
あいつのおふざけがないと全ての遊びが味気なく感じた。
夏はただ過ぎていった。
しんのすけは眠り続けている。
毎日看病に行くみさえは気にしていた三段腹がなくなるほどやつれた。
そんなみさえを心配するひろしも仕事が手につかなくなっていた。
幼稚園も、公園も、かすかべも、どこか穴が開いてしまったように静かだった。
ひまわりだけは、気ままに笑い、怒り、膨れ、また笑っていた。
855 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:24:33.79 ID:dJ5mK+Va0
季節は抜け落ちたように過ぎて秋になっていた。
ひろしは会社で一本の電話を受け取り、我を忘れて叫んだ。
「本当かみさえ! 本当にしんのすけの意識が戻ったんだな!?」
電話の向こうで嗚咽交じりに頷くみさえの声が聞こえる。
ひろしは取るものも取らずして会社を出た。
病室のドアを蹴破る勢いで開ける。
しんのすけのベッドの周りには医師看護婦が数人と、椅子に座りしんのすけを見つめるみさえがいた。
ひまわりはみさえの腕の中で静かに寝息を立てて眠っている。
「ヨッ!」
「……ヨッじゃねえよ……しんのすけええぇぇぇ!」
しんのすけに抱きつく寸前で医師に止められ、それでも泣き叫び鼻水を垂らすひろし。
事故があったことを感じさせないほどしんのすけはいつも通りだった。
857 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:25:21.97 ID:dJ5mK+Va0
「やはりまだ体は動かせませんね。まぁ意識が戻っただけでも奇跡的なことですし、気長に治療していきましょう」
「ハイ! ありがとうごじゃいます!」
ひろしは泣きながら医師達に頭を下げると、医師達は微笑んで病室を後にした。
個室には野原家だけとなった。
鼻をぐずらせながら微笑みしんのすけを見つめるみさえに、気持ち悪いゾ、としんのすけ。
もぅう〜る〜さ〜い〜、とみさえ。その顔に怒りは微塵も感じられない。
「父ちゃん、さっきの看護婦さんピッチピチのかわいこちゃんだったゾ」
「うんうん」
ひろしも涙を流しながら頷くだけでしんのすけはまた、気持ち悪いゾ、と言った。
ちょっとだけ噴き出すように笑った後、心配かけさせやがってぇ、とひろし。
久方ぶりの団欒。
858 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:26:26.85 ID:dJ5mK+Va0
しばらくして幼稚園のみんながやってきた。
園長はひろしと抱き合い、松坂先生は口では強がりながらも涙を流していた。
「しんちゃんよかった〜!」
「し〜ん〜ちゃん、こ〜れ、みんなで〜、作っ、た」
ボーちゃんが窓際に飾られた千羽鶴を指差した。
おおぅありがとみんな〜、といたって軽く、いつも通りに、感謝するしんのすけ。
まさお君は泣きすぎて何を言っているのかわからない。
そんな中、風間の表情だけが曇ってた。
「風間くん! ヨッ!」
「……ヨッじゃないだろ、しんのすけ……みんながど、どれだけ心配したかわかってるのか!」
目に涙をいっぱい溜めて、風間は叫んだ。
病室にいる全員の視線が風間に集まる。
皆一様に目を細め、それぞれの思いを噛み締める。
そんな中でもしんのすけは表情一つ変えず飄々と言った。
「オラわかんないぞ」
「お前――」
「でも――」
風間としんのすけの声がかぶった。
互いに黙り、風間が譲る。
どぞどぞお先に、としんのすけ。いいから言えよ、と風間。
「……でも、感謝はしてるゾ」
860 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:27:24.88 ID:dJ5mK+Va0
そこにいるみんなが顔を見合わせ、そして、微笑んだ。
一瞬にして和やかな雰囲気に変わった病室。
「しんちゃん、何が食べたい?」
「お?」
「何でも好きなもの食べさせてあげるわよ」
「……母ちゃんなんか怖いゾ」
「こ〜らふざけるんじゃないの。で、何が食べたいの?」
「う〜ん……」
しんのすけはわずかに体をモゾモゾと動かし考え始めた。
みんながその答えを待っているとひまわりが目を覚ました。
くわぁぁえぅぅぅ、と伸びながらあくびをしたひまわりを見てしんのすけが口を開いた。
「決まったゾ」
「な〜に?」
「オラ、家族みんなでごはんが食べたいゾ」
みさえを含めたそこにいる全員が呆気にとられた。
いつでもしんのすけが食べられるように病室の棚の中に入れておいた特大チョコビを取り出そうとしていたひろしは
唇を噛み締め涙をこらえた後、そっと特大チョコを棚の中に戻した。
「あーチョコビ! しかもめったに買ってくれない特大チョコビィ! やっぱりオラチョコビ食べたいチョコビ食べたい……」
んもぅ、と微笑んだみさえ。
そのみさえの腕の中でしんのすけに同調するようにひまわりは喘いだ。
862 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:28:27.98 ID:dJ5mK+Va0
「ほらぁ、早く渡しなさいよ」
「ええ」
遠目で見ていた吉永先生をせっつく松永先生。
吉永先生は後ろ手に持った丸めた紙をしんのすけの前に出した。
「しんちゃん、これ、自分で渡すんでしょ?」
「なにこれぇ?」
「この前みんなで書いたでしょ。家族へのお手紙」
「ほぉほぉ。そういえばそんなものもありましたな〜」
そう言ってしんのすけは受け取ろうとするが、いかんせん体が動かない。
ふるふる震えるだけのしんのすけを見て吉永先生はしんのすけの体の上に手紙を置いた。
おぉ、と言った後、ハイひまわり、と首だけ動かしてしんのすけは言った。
「ひまわりにお手紙書いたの?」
「そうだゾ」
みさえは手紙を手に取った。
ひまちゃんお兄ちゃんからお手紙ですよ〜、とみさえが言うとしんのすけは顔を赤くして焦りながら言った。
「あっ! 今見ちゃダメえぇん! はずかし〜いぃん!」
「……んふふ、はいはいわかりました」
みさえは丸めたまましんのすけの手紙をバッグにしまった。
その後いつもの調子でしんのすけを中心に談笑した。
863 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:29:56.91 ID:dJ5mK+Va0
日も暮れた頃、病室は再び野原家だけとなった。
頬はこけたままだが生気を取り戻したみさえ。
スーツの袖が涙と鼻水でカピカピになってしまったひろし。
ひまわりはいつの間にか眠っていた。
「母ちゃん……オラももう眠たいぞ」
「しんちゃんはたくさん寝て、早く治らないとねぇ」
「早く治るにはやっぱりチョコビが一番――」
「いいから今は寝るの。退院してからいくらでも食べさせてあげるからね」
「ホントに? うっほほ〜い」
声は元気だが瞼には既に睡魔が座っている。
みさえとひろしがしんのすけの顔を覗きこむようにして見ると、しんのすけは二人の顔を交互に見てパチパチさせゆっくりと目を閉じた。
二人は顔を見合わせ微笑み、立ち上がった。
帰ろうと振り返ると、しんのすけはか細い声で言った。
「……父ちゃん……母ちゃん…………オラァ……」
その後は寝息が続いた。
二人はまた微笑み、病室を後にした。
864 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:30:19.63 ID:dJ5mK+Va0
その数時間後。
野原家の電話が鳴った。
しんのすけが息を引き取った、と。
870 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:31:32.87 ID:dJ5mK+Va0
「その手紙の話は初めて聞いたなぁ」
風間は空となったココアの缶を両手で包むようにして掴みながら言った。
アタシも母から聞きました、とひまわり。
夏の日は長いというのにもう街は暮れなずんでいる。
「その手紙、ひまわりちゃんは読んだの?」
「……はい」
風間は突然立ち上がった。
不安げに見つめるひまわりを気にすることなく、公園のゴミ箱に空き缶を投げる。
空き缶は入らなかった。
風間は鼻で笑うとゆっくりと空き缶の元へ歩いていき、拾い上げてそっとゴミ箱に捨てた。
両手をポケットに突っ込むと風間はひまわりの所へ戻った。
「僕はもう帰るよ。今日はありがとね」
「……あ、あの……手紙の中身、聞かないんですか?」
なんというかこういう所がしんのすけらしいのか、などと風間は思った。
「いいよ。その手紙、ひまわりちゃん宛てなんだろう?」
「えっ、あ……」
「なら僕が知る権利はないよ」
風間は公園の出口へ向かって歩き出した。
871 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:32:30.16 ID:dJ5mK+Va0
ひまわりは急いで空き缶を捨てた後、風間のあとを追った。
公園を出たところで再び対峙する。
「今日はありがとうございました」
「いやいや、それはこっちの台詞だよ。今日は本当にありがとね、ひまわりちゃん」
ひまわりは深々と頭を下げると、風間は軽く礼をした。
それじゃ失礼します、とひまわりは振り返り、駆け出した。
「ひまわりちゃん!」
風間は上体を少し反らしながら叫んだ。
ひまわりは急停止すると再び風間の方を向く。
風間は少し離れてしまったひまわりのためにポケットから手を出して、即席のメガホンを作った。
「ひまわりちゃん! 君はしんのすけに似てるよ!」
ハッとした表情のひまわりに少し笑って、風間は続けた。
「いつだって大切なものは何かをわかってるところなんか、そっくりさ!!」
877 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:37:41.57 ID:dJ5mK+Va0
ひまわりは走って家に帰った。
シロの墓に簡単に手を合わせて、家に入る。
「おかえり〜」
「ただいまでしょ。夕飯できてるから早く準備しなさいよ〜」
「はーい」
ひまわりはそう言ってカバンを玄関に放ると二階へ駆け上がった。
コラー手洗いうがいしなさい、というみさえの声は聞こえているが、それでも階段を上った。
小学四年生になった時にもらった自分の部屋に入ると、脇目もふらず机の引き出しを開けた。
透明なビニールで包装されたそれを取り出し、引き出しを閉める。
部屋の中心でそれを掲げてひまわりはポツリと言った。
「お兄ちゃん」
写真で見たしんのすけの姿をそれに重ね合わせると、それの輪郭が少しぼやけた。
帰り際に風間に言われたことを思い出し、鼻をすすった。
「アタシとおにいちゃん、似てるんだってさ。風間さんが言ってたよ」
ひまわりはそれに書かれた汚い字を眺めて、笑った。
ビニールに入ったしんのすけからの手紙を抱きしめて、涙がこぼれた。
879 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:38:29.57 ID:dJ5mK+Va0
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880 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:38:54.61 ID:dJ5mK+Va0
のはらひまわりえ
ひまわりはオラのいもおとだゾ
たまにちょっとしつこいこともあるけどひまわりはオラのいもおとだゾ
ひまわりはかあちゃんみたいにさんだんばらになったりこじわをかくすためにあつげしょうしたり
おけつはでかいのにおむねはちっちゃいなんてことになっちゃダメだゾ
でもかあちゃんみたいにオラたちのためをおもってちゃんとおこったりいっしょにおふざけしたり
なんだかんだいってもとおちゃんのことをすきでいなくちゃダメだゾ
ひまわりはとおちゃんみたいにあしがすごくくさくなったりおひげがはえたり
いえでごろごろしてなにもしなくなっちゃダメだゾ
でもとおちゃんみたいにかぞくをなにがなんでもまもったりかあちゃんにないしょでおかしかってくれたり
なんだかんだいってもかあちゃんのことすきでいなくちゃダメだゾ
ひまわりはシロみたいにしろくでふわふわしてなくちゃダメだゾ
ひまわりはオラみたいにかっこよくてかわいくててんさいでなくちゃダメだゾ
ひまわりはオラみたいにいつもわらってなくちゃダメだゾ
ひまわりはおはなのひまわりみたいにいつもおげんきでいなくちゃダメだゾ
いつもワーッハッハッハッハッハッハッハッってわらってなくちゃダメだゾ
でもひまわりはやっぱりひまわりのままでいいんだゾ
のはらしんのすけ
881 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:39:31.76 ID:dJ5mK+Va0
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882 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:40:01.54 ID:dJ5mK+Va0
〜完〜
関連:クレヨンしんちゃんの13年後
http://2log.blog9.fc2.com/blog-entry-768.html
flash:http://www.geocities.jp/jwnbf437/sintyan.html
風間は月に一度、必ずここに来ていた。
話す内容は松坂先生はまだ結婚できないとか、まさお君のドジ話などの他愛もない話。
しかし欠かすことなく、月に一度は絶対に仏壇の前で手を合わせ、話をしているのだった。
あの日から、ずっと。
「だから次来る時は七月位になるのかな? 今度来た時、東京で洗練された僕のカッコ良さに腰抜かすなよ?」
わかってはいるが、返事はない。
「じゃあな、しんのすけ。お土産は買ってきてやるから心配するなよ」
風間は立ち上がり、みさえに一礼して家を出た。
今年は春の訪れが遅い。
春一番はとっくに吹いたのだが、それから温かくなることもなく桜はつぼみを半分もつけていない。
風間はママに買ってもらったお気に入りのコートの襟をぐいと引き締め、歩き出した。
生垣の隙間からは去年死んだシロのお墓が寂しく見える。
幼い頃あれだけ広いと思っていた道路だが、車が一台通るだけで路肩に身を寄せなければならないほど実は狭く、三輪車で走っていた頃はよく事故に遭わなかったな、と風間は思う。
帰る途中にある公園はその装いをほとんど変えていない。
数年前に小学生が時計に石を投げて壊してしまい、時計が新しくなったこと以外変わってはいなかった。
公園は変わっていないがそこで遊ぶ子供の姿をあまり見かけなくなった。
季節が季節なのだが、それでも少ない。
ふと前を見ると制服を着た女の子が二人、なにやら怯えているようだった。
4 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:58:29.73 ID:wDUaW4r40
「うへへへへ〜」
女の子の前に男が立っていた。
雑に禿げた頭に汚れたジャンパー、寒気がするような笑みを浮かべながら女の子達ににじり寄っている。
時折変質者が出没するなんて話を聞いたなぁ、と風間は思った。
男と女の子達の距離は徐々に縮まっている。
悠長にそんなこと思っている場合ではない、風間は男に向かって駆け出した。
「おい! そこの――」
「ゆうちゃーん! あっちゃーん! 待ってぇ〜!」
意を決した風間の声よりも大きな声がした。
道の向こうから走ってくる女の子が一人。
くせっ毛の前髪をモフモフ揺らし、オレンジのマフラーをなびかせながら再び友人達の名前を叫んでやってきたのは、ひまわりだった。
「もぉ、トイレ行くから待っててって言ったじゃんか〜」
「だってひまわりトイレ終わったらなんか変な歌歌って踊ってたんだもん」
「そうだよ。また長くなりそうだったから先帰っちゃおうと思って……」
友人達の言い訳にひまわりは膨らませた頬を緩めない。
あれはトイレから出てきた時リクエストされたのだ、とひまわり。
もうそんなことにイチイチ応えなくてもいいんだよ〜、と友人二人。
盛り上がる女の子達に取り残された風間と、変質者。
6 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:59:01.30 ID:wDUaW4r40
「ところでおじさん誰?」
ひまわりにいきなり話を振られ一瞬戸惑った変質者だが、再び気味の悪い笑みを浮かべる。
怖気立つ友人達の前でひまわりは仁王立ちして男を睨んだ。
「まさかおじさん……あっちゃんのお父さん?」
「んなわけないでしょ!」
友人の一人、あっちゃんが叫んだ。
ゆうちゃんは、またいつもの調子か、と溜め息をついている。
「じゃあ血は繋がってないけどパパって呼んでる人?」
「違ーう! 私とこいつは全く関係ないの!」
「んもう照れちゃって〜」
「照れてないぃ!」
風間の中で何かがじわりと滲んできた。
あっちゃんという子に共感し、共鳴したせいだった。
「お姉ちゃん達かわいいね〜。おじさんと一緒に遊ぼうよ〜」
「え〜でもアタシこれから帰ってテレビ見ないといけないし〜」
「ひまちゃんそんな真面目に答えなくていいの! こいつ最近噂の変質者だよ!」
「うへへへ〜」
7 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 10:59:44.19 ID:wDUaW4r40
男は両手を広げて襲い掛かってきた。
泣きそうになってしゃがみこむ友人達を背中にひまわりは何かの構えをとる。
気合を入れて短く叫ぶと、男の動きが一瞬止まった。
ひまわりは流れるような動きで後ろを向くと思いきり男に向かって飛んだ。
「アクションヒップアターークッ!」
「うがっ!」
突き出したお尻が男の腹部に当たり、男は吹っ飛び倒れた。
男の目は一瞬にして恐怖に満ちあふれ、情けない声をあげながら走り去っていった。
それを見てひまわりは右手をななめに上げ左手を腰に置くと、右手の手先を見るように首を回して笑った。
「ワーハッハッハッハッハッハッハッ!」
風間は立ちすくんでいた。
ひまわりの笑い声に幼い男の子の声が重なって聞こえたからだった。
ひまわりは腰を抜かした友人を立たせると髪を撫でながら言った。
「んもう情けないよ、貧乳戦隊の一員なのにさぁ」
「そんなものに入った覚えはないぃ! ……でもありがとう、ひまちゃん」
「いいのいいの」
その後一、二分話した後ひまわりと友人達は別れた。
そして呆然と立っている風間にひまわりは気付いたのだった。
8 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 11:00:16.82 ID:wDUaW4r40
「まさか風間さんに見られてたなんて……」
「いやぁ僕もたまたま見てただけだから……それよりすごかったよ」
公園のベンチに座る風間とひまわり。
すぐ近くにある自動販売機で買ってきたホットココアを二人で飲んでいる。
公園には他に犬の散歩できていたおばさんが一人いるだけだった。
「あれは、テレビの真似しただけですから」
「でも友達を助けるなんてカッコイイじゃないか」
「そんなんでもないです……」
ひまわりは謙遜の色で滲み出る嬉しさを濁そうとしているが、全く効果が見えない。
風間やボーちゃんたちと話す時、ひまわりは態度が縮こまる。
「それより風間さんもあんな所で何を?」
「あぁいや、君の家から帰ってくる途中だったんだ」
「あっ……」
「もう東京に行かなきゃいけないから、その挨拶をさ」
ひまわりは両手で持ったココアを一口飲むと、マフラーに顔を埋めた。
マフラーに埋まりきらなかった目元を見て、おばさんよりしんのすけに似てるな、と風間は思った。
9 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 11:00:45.30 ID:wDUaW4r40
「風間さん達が覚えてるお兄ちゃんの姿って、どんな感じだったんですか?」
マフラーのせいで声が篭ってはいたが、風間にははっきりと聞こえた。
風間はココアを飲んで返答を遅らせると、ひまわりは言った。
「アタシ、お兄ちゃんの記憶がほとんどないんです。ほとんどっていうか、全く……」
「まぁ、君は小さかったからね……」
「でもなんとなく、楽しかったことだけは覚えてるんです。っていうか、楽しかったんだろうなぁとは思うんです」
ひまわりは空を見上げ、薄っすら微笑んだ。
小さな雲が一つだけ浮かぶ空は抜けるような青空だった。
「しんのすけは……君のお兄さんはひまわりちゃんのこと大好きだったと思うよ」
「……ハイ」
もしかしたら今の言葉は酷だったかもしれないと風間は思った。
それでもひまわりの顔から笑みは消えていなかったので、風間は安堵してココアの缶に口をつけた。
十三年前。
この公園の少し先の場所であの事件は起こった。
129 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 20:02:39.00 ID:wDUaW4r40
「かすかべ防衛隊〜……ファイヤー!」
「「「「ファイヤー!!!!」」」」
しんのすけを先頭に歩く幼稚園児五人。公園を出て向かうは風間の住むマンション。
梅雨も明けこれから本格的な夏の到来を予感させる、空の高い日曜日。
遠くの陽炎に揺らめく見慣れたお尻。
「あっ、母ちゃん!」
しんのすけが走り出すと後ろの四人も遅れまいと走り出す。
最下位はいつもトロいボーちゃんではなく、おむすびよろしくスッテンコロリンと転んだまさお君だった。
公園でリアル鬼ごっこをしてあれほど走ったのにもかかわらず、しんのすけは息を切らすこともなく
ベビーカーを押すみさえの所までたどり着いた。
「母ちゃん母ちゃん!」
「あらしんちゃん、あっみんなお揃いねぇ」
「オバサンこんにちわ〜」
「今日はお暑いですねおばさん」
「こ〜ん〜に〜ち〜わ〜、おばさ〜ん」
着いた順に挨拶をするが、しんのすけはなにやらニヤついている。
「母ちゃん、おばさんおばさん言われまくってるゾ」
「ハァハァ……あっ、コンニ――」
「うるさい〜!」
やっとついたまさお君の挨拶はみさえの怒りによってかき消されてしまった。
自分のことを言っていると勘違いしたまさお君は涙ぐんだがみさえはすぐにごめんねと謝り、これだから母ちゃんは〜、と
しんのすけが口をはさむとゲンコツが一発しんのすけの頭に降ってきたのだった。
155 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:06:35.36 ID:wDUaW4r40
「これからみんなでどこ行くの?」
「今から風間君のお家でビデオ見るんだゾ。この前の豚足のビデオだゾ」
「豚足ぅ?」
「それを言うなら遠足だろ」
風間の訂正に、そうとも言う、としんのすけはいつもの調子で答える。
みさえと風間の苦笑いがシンクロした。
「母ちゃんはどこ行くの?」
「ひまわりと一緒にお買い物に行くの」
「ほぉほぉ。んじゃチョコビ買ってきてね」
「はいはい……あっホラみんな、車来たわよ」
「「「「「は〜い」」」」」
遠くからでも聞こえるバイクの爆音に気付き、みさえはしんのすけ達を一列に並ばせた。
片手を挙げてそれに応じる園児達。
「あぅ〜ぁ〜う〜」
「どうしたひまわり?」
手足をバタつかせて喘ぐひまわりの前にしんのすけはまわりこんだ。
白い柔肌に手を伸ばし、しんのすけはひまわりの頬を伸ばしこねる。
えへへ〜、としんのすけ。あうぁ〜、とひまわり。
162 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:21:26.61 ID:wDUaW4r40
「こ〜らやめなさいしんのすけ! ひまがかわいそ――」
みさえの言葉が遮られるほどのバイク音が迫ってくる。
風間達の視線はバイクに注がれ、みさえも耳を劈く音に顔をしかめながら振り向く。
フルフェイスのヘルメットをかぶったバイクが轟音とともに近づいてくる。
「おぉ!」
ひまわりで遊んでいたしんのすけも異変に気付いた。
みさえも風間もボーちゃんまで手で耳を塞ぐほどの音にしんのすけも耳を塞ごうと思ったが、
目の前には今にも不安で泣き出しそうなひまわりがいた。
「泣いちゃダメだぞひまわり」
しんのすけの独り言は眼前のひまわりにも聞こえない。
自分の耳に当てようとしていた両手をひまわりの耳に当て、しんのすけは歯を食いしばった。
しんのすけは目を思い切りつぶる。
意味はないがとにかくこの爆音に耐えなければならない。
「う〜〜〜〜〜」
自分が唸る音も聞こえない。
爆音を轟かせたバイクはもう既に列最後方のまさお君の真横にまで来ていた。
巻き上げられる風が熱い。
そのままバイクは通り過ぎていった。
167 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 21:29:11.75 ID:wDUaW4r40
「もう、全くなんなのよあのバイクぅ!」
ネネちゃんが両手を腰に当てて頬を膨らませた。
黒い排気を上げるバイクは何事もないように小さくなっていく。
耐えることに力みすぎてひまわりの顔を挟みつぶさんとばかりに両手で挟んでいたしんのすけは、
バイクが通り過ぎた後も唸りながらひまわりの耳を押さえている。
「う〜〜〜」
全員の視線が爆音のバイクを追っている。
それこそがバイクの狙いだと気付かずに。
先に通ったバイクと同じ排気量にもかかわらず、それは氷上を滑っているかのような静けさで近づいていた。
あのバイクが獣なら、このバイクは忍者だった。
忍者を操るフルフェイスヘルメットの男の手がハンドルを離れ、外へと伸びていく。
その手はまさお君、ボーちゃん、ネネちゃん、風間君の頭の上を飛び、みさえに向かっていた。
正確にいえば、みさえのハンドバッグに。
191 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:30:23.53 ID:wDUaW4r40
黒い皮手袋をした手がみさえのハンドバッグを掴んだ。
刹那、みさえが振り返る。
何が起こっているのかを認識する前に強引にバッグを奪われ、みさえが叫ぶ。
「キャーーーーー!」
みさえの腕をするりと抜けたハンドバッグがベビーカーのハンドルに当たった。
それでも男はハンドバッグを引っ張るようにして腕を引いたので、ベビーカーを思い切り押す形になってしまった。
急発進を強制されたベビーカーの前輪は少し浮き、とんでもないスピードで走り出した。
「おおぉ!!!」
「あ〜ぅぅぅ!!!」
しんのすけとひまわりが同時に叫ぶ。
少し遅れてみさえが叫んだ。
しかし、手の届く範囲はとうに超えていた。
「うっほほ〜い! 面白〜い!」
「あ〜ぃ!」
当の本人達はいたって不真面目に面白がっていた。
ベビーカーのスピードは緩まることなく走り続けている。
風間の胸中に、不安を纏った焦燥感が生まれ始めていた。
202 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:40:50.49 ID:wDUaW4r40
「待てー! しんちゃーん! ひまー!」
みさえは駆け出していた。
遅れてかすかべ防衛隊のメンバーも走り出す。
「ん〜はや〜いぃぃ! いくぞひまわりぃ!」
「う〜ぉぃ!」
ガラガラと音を立てて爆走するベビーカー。
駆け抜ける風をしんのすけは後頭部に、すり抜けるカゼをひまわりは顔面に受けて走っている。
偶然通りかかった隣のオバサンの横をベビーカーが通り過ぎていく。
オバサンはベビーカー、遠くに見えるみさえ、ベビーカーの順に見直し、叫んだ。
そんなオバサンの珍態をしんのすけが見つける。
「お!?」
次の瞬間、なけなしのバランスが崩れた。
しんのすけとひまわりはベビーカーから放り出されてしまった。
218 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/04(日) 22:47:49.81 ID:wDUaW4r40
空中で笑うひまわり。
さすがに危ない状況だと判断したしんのすけ。
「ひまわり! あぶない!」
器用に空中で体勢を変え、ひまわりを抱きかかえるしんのすけ。
重力が二人を引っ張る。
地面が二人を乱暴に抱きとめる。
しんのすけが下になり着地した道路の上。
ひまわりはキャッキャキャッキャとはしゃぎ、しんのすけは背中の激痛にもだえている。
みさえは二人の姿が見えるところまで来ていた。
「しんのすけー! ひまわりー! 大丈夫!?」
ひまわりもみさえを見つけ無邪気に手を振っている。
そんなひまわりを恨めしそうに、しかし、安堵を浮かべて見るしんのすけ。
しかし何故だろう。
風間の胸中でうごめく不安が消えないのは……。
439 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 18:06:17.20 ID:XhWSyX110
半ズボンについた砂を払いながら立ち上がるしんのすけ。
そんなしんのすけやひまわりの姿を見てみさえは自然と笑顔になった。
「おぉ!」
ひまわりが声をあげた。
視線の先にはベビーカーの中で静かにしているようみさえがひまわりに与えた金のネックレスが落ちていた。
頂上を少し過ぎた太陽がそれを照らし、ネックレスとひまわりの心を輝かせる。
「テッテッテッテッテッテッテッテッ!」
「あっ! ひまわりぃ!」
ひまわりは頬を赤らめ高速ハイハイでネックレスの元へ向かった。
も〜しょうがないなぁ、としんのすけが両手を腰に当てて溜め息をつき、太い眉毛を八の字に顰める。
最後尾でモタモタ走っているまさお君が、待ってよぉ〜みんなぁ〜、といいながら懸命に走っている。
しんのすけ達の様子を見て風間はもうさすがに大丈夫だろうと思い、その場に止まってまさお君が来るのを待った。
まだ嫌な予感がするのだって今回はひまわりちゃんがいたからいつもより余計に心配してしまっただけであって
それがまだ尾を引いているだけなんだ、と風間は思った。
まさお君が風間に追いつく。
ありがとう、とまさお君。うん、と風間。
十字路の中心でひまわりを待つ金のネックレス。
440 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 18:06:37.42 ID:XhWSyX110
「テッテッテッテッテッテッ!」
「ひまわりぃ、そんな所に行っちゃだめだゾ〜」
しんのすけは小さな黄色い背中を追いかけた。
黄色い車は彼氏との待ち合わせ時間を追いかけた。
ひまわりはネックレスの元へとつくとそれを手に取り、えへへぇ〜へぇ〜、とだらしなく笑う。
時間と彼氏との甘い夜しか見えていない女は更にアクセルを踏み込む。
その音がしんのすけの耳に届いた瞬間、しんのすけは視界の端で黄色のバケモノがひまわりを食おうと突進してくるのが見えた。
「ひまわりいいいぃぃぃ!!!」
両手両足に力がこもる。
蹴り出すつま先が怒号を上げる。
運転手の女は悲鳴を上げ、混乱が更にアクセルを踏ませる。
風がしんのすけを援護する。
早く。速く。ひたすら、はやく。
もう一度妹の名前を叫び、全力で駆ける。
ひまわりが笑っている。
しんのすけは、跳んだ。
590 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:54:48.46 ID:XhWSyX110
『父ちゃん! オラ将来アクション仮面みたいな正義のヒーローになるぞ! 悪い奴をバンバンやっつけるんだゾ!』
『じゃあしんのすけ、お前はなんでその悪い奴をやっつけるんだ?』
『そんなの悪い奴だからに決まってるゾ父ちゃん!』
『ハハハたしかにそうだ。でもなしんのすけ、悪い奴には友達も家族もいるかもしれないんだぞ? その悪い奴がやられたらその友達や家族は悲しむんじゃないかな?』
『ん〜……でもそいつらも悪い奴等だから……う〜ん……』
『いいかしんのすけ。正義のヒーローっていうのは悪い奴をやっつけるから正義のヒーローなんじゃないんだ』
『何言ってるんだ父ちゃん?』
『悪を倒すのがヒーローじゃない。弱いものや守りたいものを守るからヒーローなんだ。わかるか?』
『ん〜わかったような……わからないような……』
『わはははは……ま、今のしんのすけにはわからなくても無理ないか』
『オラを子ども扱いするなんてひどいゾ父ちゃん!』
『お前は正真正銘子供だろ〜。……とにかく、しんのすけ。正義のヒーローになるなら良い事いっぱいしないとな』
『おぉ! オラ頑張るゾ!』
『しんのすけ、正義のヒーローになれたら普通の人じゃできないことが一つ、できるようになるんだぞ。知ってるか?』
『もしお前が正義のヒーローになれたら、その時はな――』
591 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:55:08.82 ID:XhWSyX110
『空を、飛べるんだ』
592 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:55:29.36 ID:XhWSyX110
――――――――――――――――――――
――――――――――
―――――
597 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:56:26.88 ID:XhWSyX110
「ひまわりいいいぃぃぃいぃぃぃ!!!」
全てがゆっくりと。ゆっくりと進む。
みさえも、風間も、ボーちゃんも、ネネちゃんも、まさお君も、誰もまだわかっていない。
しんのすけだけが、ひまわりを。
土の付いた両足で蹴り出された小さな体。
ピンと伸びた両腕はひまわりを求めている。
ひまわりを世界の中心に定めた眼が鋭く光った。
しんのすけの体が地面と平行になる。
しんのすけの両手がひまわりの背中を捕らえた。
黄色の車は既に眼前で二人の姿を飲み込もうとしている。
しんのすけは歯を食いしばって両腕に力を込めた。
――ヒーローの手からひまわりが離れた
突き飛ばされたひまわりは乱暴な前転で頭を地面に打った。
運転手の女は叫びすぎで声にならない声を出しながらハンドルを引っ張っている。
顎を引いて目を力いっぱい瞑っているしんのすけは手の感触で使命を終えたと悟った。
しんのすけは、笑った。
そして、黄色い車は飢えた野獣がエサにかぶりつくがごとくしんのすけに襲いかかったのだった。
599 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:57:19.53 ID:XhWSyX110
大きな音。
電線に止まっていたすずめは反射的に飛び去り、
すぐ近くの民家で飼われている犬は塀で見えないはずの交差点に顔を向ける。
その瞬間、みさえたちはまだ笑顔だった。
ベビーカーから吹っ飛ばされたくらいだから、少し痛がっていてもすぐに治るだろう。
ひまわりは意外とあんな体験が好きだから喜んでいるかもしれない。
早くチョコビ食べないと死んじゃうぅ〜、なんて駄々をこねそうなしんのすけにはゲンコツかな?
だから、まだ笑顔だった。
しんのすけは鉄の塊と衝突した後、コンクリートに叩きつけられボールのように跳ねた。
元気にしんのすけの体を走り回っていた血がその軌跡を印していく。
意思を失ったしんのすけの体は10メートルほど転がり、止まった。
頭を打った後三回転ほどして、ひまわりも止まった。
額から血が出ているが、その痛みよりも今起きたことに驚いてしまい声が出ないでいる。
車はハンドルを右に切り塀と電柱にぶつかりすぐに止まった。
女はその衝撃で出てきたエアバッグで頭を打ち、気絶した。
みさえ達は一度立ち止まった。
そしてすぐさま全力で駆け出す。
「しんのすけえええぇぇぇーーー!!!」
603 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:58:05.81 ID:XhWSyX110
すぐさま救急車で運ばれ病院で手術が始まった。
連絡を受けたひろしが病院の到着した頃、みさえは話ができないほど泣き崩れていた。
ワンワン泣くまさお君にそれを泣きながら支えるネネちゃん。
両手を力いっぱいに組んでしんのすけを無事を祈るボーちゃん。
血が出るほど両手の拳を握り締め、声を殺してなく風間。
幼稚園の先生方や子供たちの両親も駆けつけてきたが、ただオロオロするばかりだった。
泣きじゃくる吉永先生を、あの子ならきっと大丈夫だから、と松坂先生は自身の不安の色も隠さず勇気づける。
手術室の灯火は夜遅くまで点いていた。
夜も遅いと子供達やその家族は帰らせじっと待っていると手術室の灯りが落ちた。
みさえも肩を持ち立ち上がるひろしと幼稚園の先生方。
手術室から医師が出てくると、マスクをはずして、言った。
「……ひとまず、一命はとりとめました」
その一言に更に涙を流すみさえ。
幼稚園の先生方は一瞬歓喜するがすぐさま静かになり、息をのむ。
ひろしが震える声で医師に聞いた。
「し、しんのすけはどうなったのでしょうか?」
「頭部の損傷がやはり一番酷く、頭蓋骨の骨折によりわずかに脳が損傷しています。しかし、後遺症はおそらくないでしょう」
「ホントですか!? ……よかったぁ」
「……しかし、気になることが一つあります」
604 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:58:50.13 ID:XhWSyX110
事故から一週間。
しんのすけは目覚めなかった。
「先生! しんのすけは植物状態から目覚めないですか!?」
「そ、それはわかりません! 明日目覚めるかもしれないし、このままかもしれません」
「どうしてアンタそんなことが平気で言えるんだ! キチンと手術したのか!」
「……あなた……もうやめて」
しんのすけの植物状態は脳の損傷によるものかのかどうかは医師達にもわからなかった。
ただ言えることは、いつか目覚めるであろうということ。
そしてもう一つ。
いつ目覚めるかは、誰にもわからないということだった。
意識のないしんのすけのお見舞いは、毎日違う人達が来た。
人も違うが、人の種類自体も違った。
性別、年齢、職業、人種……たくさんの人がお見舞いに訪れた。
どういう関係なのかはみさえ達さえわからない。
しかし、これだけ様々な人達がくるのに、みんな同じことをいうのだった。
「こいつは絶対、死にはしない」
607 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/05(月) 23:59:43.57 ID:XhWSyX110
海に行って海水浴をしよう。
山に行って探検をしよう。
リアルおままごとの長編をやろう。
三輪車でとにかく遠くへ行こう。
夏休み、何をするかみんなで決めた計画だった。
毎日遊んで、とにかく遊んで、遊んで笑って。
案だけはやたらと思いつくくせにどれも実現性のないものばかりなものを言っていたあいつは、そこにはいない。
公園の滑り台で風間達四人は途方にくれていた。
しんのすけのいない夏。
しんのすけ抜きで遊ぶ時とは、全く違う。
空は空しくなるほど高く、太陽は寂しくなるほど暑かった。
忘れて遊ぶことなんてできなかった。
あいつのおふざけがないと全ての遊びが味気なく感じた。
夏はただ過ぎていった。
しんのすけは眠り続けている。
毎日看病に行くみさえは気にしていた三段腹がなくなるほどやつれた。
そんなみさえを心配するひろしも仕事が手につかなくなっていた。
幼稚園も、公園も、かすかべも、どこか穴が開いてしまったように静かだった。
ひまわりだけは、気ままに笑い、怒り、膨れ、また笑っていた。
855 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:24:33.79 ID:dJ5mK+Va0
季節は抜け落ちたように過ぎて秋になっていた。
ひろしは会社で一本の電話を受け取り、我を忘れて叫んだ。
「本当かみさえ! 本当にしんのすけの意識が戻ったんだな!?」
電話の向こうで嗚咽交じりに頷くみさえの声が聞こえる。
ひろしは取るものも取らずして会社を出た。
病室のドアを蹴破る勢いで開ける。
しんのすけのベッドの周りには医師看護婦が数人と、椅子に座りしんのすけを見つめるみさえがいた。
ひまわりはみさえの腕の中で静かに寝息を立てて眠っている。
「ヨッ!」
「……ヨッじゃねえよ……しんのすけええぇぇぇ!」
しんのすけに抱きつく寸前で医師に止められ、それでも泣き叫び鼻水を垂らすひろし。
事故があったことを感じさせないほどしんのすけはいつも通りだった。
857 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:25:21.97 ID:dJ5mK+Va0
「やはりまだ体は動かせませんね。まぁ意識が戻っただけでも奇跡的なことですし、気長に治療していきましょう」
「ハイ! ありがとうごじゃいます!」
ひろしは泣きながら医師達に頭を下げると、医師達は微笑んで病室を後にした。
個室には野原家だけとなった。
鼻をぐずらせながら微笑みしんのすけを見つめるみさえに、気持ち悪いゾ、としんのすけ。
もぅう〜る〜さ〜い〜、とみさえ。その顔に怒りは微塵も感じられない。
「父ちゃん、さっきの看護婦さんピッチピチのかわいこちゃんだったゾ」
「うんうん」
ひろしも涙を流しながら頷くだけでしんのすけはまた、気持ち悪いゾ、と言った。
ちょっとだけ噴き出すように笑った後、心配かけさせやがってぇ、とひろし。
久方ぶりの団欒。
858 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:26:26.85 ID:dJ5mK+Va0
しばらくして幼稚園のみんながやってきた。
園長はひろしと抱き合い、松坂先生は口では強がりながらも涙を流していた。
「しんちゃんよかった〜!」
「し〜ん〜ちゃん、こ〜れ、みんなで〜、作っ、た」
ボーちゃんが窓際に飾られた千羽鶴を指差した。
おおぅありがとみんな〜、といたって軽く、いつも通りに、感謝するしんのすけ。
まさお君は泣きすぎて何を言っているのかわからない。
そんな中、風間の表情だけが曇ってた。
「風間くん! ヨッ!」
「……ヨッじゃないだろ、しんのすけ……みんながど、どれだけ心配したかわかってるのか!」
目に涙をいっぱい溜めて、風間は叫んだ。
病室にいる全員の視線が風間に集まる。
皆一様に目を細め、それぞれの思いを噛み締める。
そんな中でもしんのすけは表情一つ変えず飄々と言った。
「オラわかんないぞ」
「お前――」
「でも――」
風間としんのすけの声がかぶった。
互いに黙り、風間が譲る。
どぞどぞお先に、としんのすけ。いいから言えよ、と風間。
「……でも、感謝はしてるゾ」
860 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:27:24.88 ID:dJ5mK+Va0
そこにいるみんなが顔を見合わせ、そして、微笑んだ。
一瞬にして和やかな雰囲気に変わった病室。
「しんちゃん、何が食べたい?」
「お?」
「何でも好きなもの食べさせてあげるわよ」
「……母ちゃんなんか怖いゾ」
「こ〜らふざけるんじゃないの。で、何が食べたいの?」
「う〜ん……」
しんのすけはわずかに体をモゾモゾと動かし考え始めた。
みんながその答えを待っているとひまわりが目を覚ました。
くわぁぁえぅぅぅ、と伸びながらあくびをしたひまわりを見てしんのすけが口を開いた。
「決まったゾ」
「な〜に?」
「オラ、家族みんなでごはんが食べたいゾ」
みさえを含めたそこにいる全員が呆気にとられた。
いつでもしんのすけが食べられるように病室の棚の中に入れておいた特大チョコビを取り出そうとしていたひろしは
唇を噛み締め涙をこらえた後、そっと特大チョコを棚の中に戻した。
「あーチョコビ! しかもめったに買ってくれない特大チョコビィ! やっぱりオラチョコビ食べたいチョコビ食べたい……」
んもぅ、と微笑んだみさえ。
そのみさえの腕の中でしんのすけに同調するようにひまわりは喘いだ。
862 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:28:27.98 ID:dJ5mK+Va0
「ほらぁ、早く渡しなさいよ」
「ええ」
遠目で見ていた吉永先生をせっつく松永先生。
吉永先生は後ろ手に持った丸めた紙をしんのすけの前に出した。
「しんちゃん、これ、自分で渡すんでしょ?」
「なにこれぇ?」
「この前みんなで書いたでしょ。家族へのお手紙」
「ほぉほぉ。そういえばそんなものもありましたな〜」
そう言ってしんのすけは受け取ろうとするが、いかんせん体が動かない。
ふるふる震えるだけのしんのすけを見て吉永先生はしんのすけの体の上に手紙を置いた。
おぉ、と言った後、ハイひまわり、と首だけ動かしてしんのすけは言った。
「ひまわりにお手紙書いたの?」
「そうだゾ」
みさえは手紙を手に取った。
ひまちゃんお兄ちゃんからお手紙ですよ〜、とみさえが言うとしんのすけは顔を赤くして焦りながら言った。
「あっ! 今見ちゃダメえぇん! はずかし〜いぃん!」
「……んふふ、はいはいわかりました」
みさえは丸めたまましんのすけの手紙をバッグにしまった。
その後いつもの調子でしんのすけを中心に談笑した。
863 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:29:56.91 ID:dJ5mK+Va0
日も暮れた頃、病室は再び野原家だけとなった。
頬はこけたままだが生気を取り戻したみさえ。
スーツの袖が涙と鼻水でカピカピになってしまったひろし。
ひまわりはいつの間にか眠っていた。
「母ちゃん……オラももう眠たいぞ」
「しんちゃんはたくさん寝て、早く治らないとねぇ」
「早く治るにはやっぱりチョコビが一番――」
「いいから今は寝るの。退院してからいくらでも食べさせてあげるからね」
「ホントに? うっほほ〜い」
声は元気だが瞼には既に睡魔が座っている。
みさえとひろしがしんのすけの顔を覗きこむようにして見ると、しんのすけは二人の顔を交互に見てパチパチさせゆっくりと目を閉じた。
二人は顔を見合わせ微笑み、立ち上がった。
帰ろうと振り返ると、しんのすけはか細い声で言った。
「……父ちゃん……母ちゃん…………オラァ……」
その後は寝息が続いた。
二人はまた微笑み、病室を後にした。
864 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:30:19.63 ID:dJ5mK+Va0
その数時間後。
野原家の電話が鳴った。
しんのすけが息を引き取った、と。
870 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:31:32.87 ID:dJ5mK+Va0
「その手紙の話は初めて聞いたなぁ」
風間は空となったココアの缶を両手で包むようにして掴みながら言った。
アタシも母から聞きました、とひまわり。
夏の日は長いというのにもう街は暮れなずんでいる。
「その手紙、ひまわりちゃんは読んだの?」
「……はい」
風間は突然立ち上がった。
不安げに見つめるひまわりを気にすることなく、公園のゴミ箱に空き缶を投げる。
空き缶は入らなかった。
風間は鼻で笑うとゆっくりと空き缶の元へ歩いていき、拾い上げてそっとゴミ箱に捨てた。
両手をポケットに突っ込むと風間はひまわりの所へ戻った。
「僕はもう帰るよ。今日はありがとね」
「……あ、あの……手紙の中身、聞かないんですか?」
なんというかこういう所がしんのすけらしいのか、などと風間は思った。
「いいよ。その手紙、ひまわりちゃん宛てなんだろう?」
「えっ、あ……」
「なら僕が知る権利はないよ」
風間は公園の出口へ向かって歩き出した。
871 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:32:30.16 ID:dJ5mK+Va0
ひまわりは急いで空き缶を捨てた後、風間のあとを追った。
公園を出たところで再び対峙する。
「今日はありがとうございました」
「いやいや、それはこっちの台詞だよ。今日は本当にありがとね、ひまわりちゃん」
ひまわりは深々と頭を下げると、風間は軽く礼をした。
それじゃ失礼します、とひまわりは振り返り、駆け出した。
「ひまわりちゃん!」
風間は上体を少し反らしながら叫んだ。
ひまわりは急停止すると再び風間の方を向く。
風間は少し離れてしまったひまわりのためにポケットから手を出して、即席のメガホンを作った。
「ひまわりちゃん! 君はしんのすけに似てるよ!」
ハッとした表情のひまわりに少し笑って、風間は続けた。
「いつだって大切なものは何かをわかってるところなんか、そっくりさ!!」
877 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:37:41.57 ID:dJ5mK+Va0
ひまわりは走って家に帰った。
シロの墓に簡単に手を合わせて、家に入る。
「おかえり〜」
「ただいまでしょ。夕飯できてるから早く準備しなさいよ〜」
「はーい」
ひまわりはそう言ってカバンを玄関に放ると二階へ駆け上がった。
コラー手洗いうがいしなさい、というみさえの声は聞こえているが、それでも階段を上った。
小学四年生になった時にもらった自分の部屋に入ると、脇目もふらず机の引き出しを開けた。
透明なビニールで包装されたそれを取り出し、引き出しを閉める。
部屋の中心でそれを掲げてひまわりはポツリと言った。
「お兄ちゃん」
写真で見たしんのすけの姿をそれに重ね合わせると、それの輪郭が少しぼやけた。
帰り際に風間に言われたことを思い出し、鼻をすすった。
「アタシとおにいちゃん、似てるんだってさ。風間さんが言ってたよ」
ひまわりはそれに書かれた汚い字を眺めて、笑った。
ビニールに入ったしんのすけからの手紙を抱きしめて、涙がこぼれた。
879 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:38:29.57 ID:dJ5mK+Va0
―――――
――――――――――
――――――――――――――――――――
880 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:38:54.61 ID:dJ5mK+Va0
のはらひまわりえ
ひまわりはオラのいもおとだゾ
たまにちょっとしつこいこともあるけどひまわりはオラのいもおとだゾ
ひまわりはかあちゃんみたいにさんだんばらになったりこじわをかくすためにあつげしょうしたり
おけつはでかいのにおむねはちっちゃいなんてことになっちゃダメだゾ
でもかあちゃんみたいにオラたちのためをおもってちゃんとおこったりいっしょにおふざけしたり
なんだかんだいってもとおちゃんのことをすきでいなくちゃダメだゾ
ひまわりはとおちゃんみたいにあしがすごくくさくなったりおひげがはえたり
いえでごろごろしてなにもしなくなっちゃダメだゾ
でもとおちゃんみたいにかぞくをなにがなんでもまもったりかあちゃんにないしょでおかしかってくれたり
なんだかんだいってもかあちゃんのことすきでいなくちゃダメだゾ
ひまわりはシロみたいにしろくでふわふわしてなくちゃダメだゾ
ひまわりはオラみたいにかっこよくてかわいくててんさいでなくちゃダメだゾ
ひまわりはオラみたいにいつもわらってなくちゃダメだゾ
ひまわりはおはなのひまわりみたいにいつもおげんきでいなくちゃダメだゾ
いつもワーッハッハッハッハッハッハッハッってわらってなくちゃダメだゾ
でもひまわりはやっぱりひまわりのままでいいんだゾ
のはらしんのすけ
881 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:39:31.76 ID:dJ5mK+Va0
――――――――――――――――――――
――――――――――
―――――
882 : 愛のVIP戦士 : 投稿日:2007/03/06(火) 03:40:01.54 ID:dJ5mK+Va0
〜完〜
関連:クレヨンしんちゃんの13年後
http://2log.blog9.fc2.com/blog-entry-768.html
flash:http://www.geocities.jp/jwnbf437/sintyan.html
この記事へのコメント
1ゲト
2さん
↓そこは4んのすけだろw
4んのすけ
泣いた。全俺が泣いた。
俺>>1が本だしたら買うよ?
俺>>1が本だしたら買うよ?
これは…くるな
駄目だ。この文章は俺に会わなかったみたいだ。
久しぶりに泣いた・・・
こういうスレあるから2ちゃんって離れられないんだよな
こういうスレあるから2ちゃんって離れられないんだよな
リアルタイムで読んでたが・・・
マジで泣きそうだわ
シロの時もそうだし、しんちゃんはホント好きだわ
マジで泣きそうだわ
シロの時もそうだし、しんちゃんはホント好きだわ
原作で死んでもいないし、そんな可能性もないキャラをわざわざ死なせて、
原作の根本にある面白みを壊して、お涙頂戴の話をすんのはどうなんかね?
原作好きとしては気分悪いわ
原作の根本にある面白みを壊して、お涙頂戴の話をすんのはどうなんかね?
原作好きとしては気分悪いわ
米欄wwwwwwwwwwwwww
リアルタイムでは>>1のgdgdっぷりにイライラしたが、まとめて読むとやっぱいいな。
普通に泣いてる俺きめぇwwwwwwww
・・・いや、でもほんと普通に泣けるわ
・・・いや、でもほんと普通に泣けるわ
これは泣けるだろ・・・
常識的に考えて・・・
常識的に考えて・・・
>>No23066
ちょ・・・マジ空気呼んでくださいよ・・・
ちょ・・・マジ空気呼んでくださいよ・・・
目から汗が
泣いた・・・
これはリアルタイムで見たかったな…
でも書き文字で「〜だゾ」って書かれるとちょっと気になるよな
これはリアルタイムで見たかったな…
でも書き文字で「〜だゾ」って書かれるとちょっと気になるよな
風間・・・とりあえず野原家は埼玉なんだから毎週帰ってやれよ・・・
感動しました・・・・
本当に泣きそうになっちゃいました・・・・
本当に泣きそうになっちゃいました・・・・
>>No23066
半年ROMってろカス
半年ROMってろカス
涙でモニタが見えません
今までいろんな感動FLASHとかスレとか読んだけど、一番泣いた。サザンのバラード(たまたま)を聞きながらめっさ泣いた。
クレシンは昔から大好きな漫画だからかな。シロのFLASHはそうでもなかったんだけど・・・
クレシンは昔から大好きな漫画だからかな。シロのFLASHはそうでもなかったんだけど・・・
涙はもう枯れ果てている
すごくよかた・・・
せっかく感動してたのに米欄のせいで萎えたわ
。1ゲトとかマジでウザイ。
。1ゲトとかマジでウザイ。
ガチで泣いた・・・
ありえねえ
マジ泣きした
もうだめだ
マジ泣きした
もうだめだ
原作の雰囲気が崩れてないってのがすごいな。
不思議だ。目から水が溢れてくる・・・・・・。
まじで泣いた・・・何年かぶりにないた気がする。
俺の中でしんちゃんて思ってるよりもずっと大きい存在なのかな・・。
俺の中でしんちゃんて思ってるよりもずっと大きい存在なのかな・・。
No23066の空気の読めなさに涙が引っ込んだ。
どうしてくれるんだこの社会不適合者め
どうしてくれるんだこの社会不適合者め
涙と鼻水止まらん
もう涙腺ウルウル。
しんのすけがひまわりを助けるシーンは何となく劇場版クレしんに近い印象。
>>No23066
原作では有り得ない展開を示せるのが二次創作のいいところじゃないだろうか。
趣味に合わないならコメント残すな。
しんのすけがひまわりを助けるシーンは何となく劇場版クレしんに近い印象。
>>No23066
原作では有り得ない展開を示せるのが二次創作のいいところじゃないだろうか。
趣味に合わないならコメント残すな。
単純なお涙頂戴話が好きな人って多いのねぇ。
深みがないわぁ。
深みがないわぁ。
感動した
しんのすけが死ぬのは嫌だけど、一番しんのすけらしいと思った。
思い出すだけでウッ…(´;ω;`)
しんのすけが死ぬのは嫌だけど、一番しんのすけらしいと思った。
思い出すだけでウッ…(´;ω;`)
いや〜
よく出来てる。
文章も読みやすくてとてもよかった
よく出来てる。
文章も読みやすくてとてもよかった
さっき読んでたばかりだったからくる(´;ω;`)
涙がとまらないお(´;ω;`)
涙がとまらないお(´;ω;`)
クレヨンしんちゃんの話で
泣かされるとは思わなかった・・・
泣かされるとは思わなかった・・・
胸が苦しいゾ
いい最終回だった
泣いた…
最後の手紙で涙腺がブチ割れた。まさかこんなに泣くとは。
マジ泣きした・・・
最後のひまわり宛の手紙
そこで涙溢れた
そこで涙溢れた
>>No23119
No23066乙
No23066乙
まぁ捕らえ方は人それぞれだからな
しんのすけのちゃんとした考えに少し感動
しんのすけのちゃんとした考えに少し感動
俺も割とこういう 泣き系は嫌いだったりする
テンプレ化すれば他の漫画でもできそうだと言うことがあるし
テンプレ化すれば他の漫画でもできそうだと言うことがあるし
野原一家にやっぱり不幸は似合わないよ・・・(´;ω;`)ブワッ
いつまでも幸せに過ごしていてくれしんのすけ
いつまでも幸せに過ごしていてくれしんのすけ
>>No23125
偏見で決めるのも程度の低い思考だと思うけどな
偏見で決めるのも程度の低い思考だと思うけどな
>>コメNo23119
おまえ、あれだろ。ホタルの墓とか見て、なにこれつまんね、とかいって涙こらえてるやつだろ。
おまえ、あれだろ。ホタルの墓とか見て、なにこれつまんね、とかいって涙こらえてるやつだろ。
うう・・・しんのすけよ・・・泣かせやがって・・・
ひまを助けるところがしんのすけっぽくていい
ひまを助けるところがしんのすけっぽくていい
号泣してる自分がいる
飛び込んでから回想に戻るとこでもう…
涙とまんない…
飛び込んでから回想に戻るとこでもう…
涙とまんない…
いい話なんだけど、みさえの口調が違ったり文章が変だったりが気になって入り込めない・・・
マジ泣きした 31歳\(^o^)/オワタ
くそっ泣ける…
・・・(;´Д`)ウウッ…
泣けた。
そしてこういう話の時はコメ欄見ない方がいいなと再確認した。
空気読めない奴はいつまで経っても成長せんね。
そしてこういう話の時はコメ欄見ない方がいいなと再確認した。
空気読めない奴はいつまで経っても成長せんね。
泣いたわ
素で涙出たの、たけし読んで以来だぜ…
本気で泣いた
俺もこんくらいの文才欲しかったなぁ
しんのすけは皆から愛されてて羨ましいやつだな
しんのすけは皆から愛されてて羨ましいやつだな
普通に感動した。
最後の手紙のところなんてもう・・・
(´;ω;`)ブワッ
最後の手紙のところなんてもう・・・
(´;ω;`)ブワッ
涙が…出てくる・・・
これがアニメに出たら、感動するな。日本中。いや、世界中。
これがアニメに出たら、感動するな。日本中。いや、世界中。
目から涙・・・
見舞いにきてる中には埼玉紅蠍隊もいるんだろうな?
見舞いにきてる中には埼玉紅蠍隊もいるんだろうな?
最後にぐっと来た・・・
ところでしんちゃんてだr
ところでしんちゃんてだr
これはガチで吹いた・・・
涙がとまらん
ジーンときた…
しんちゃんの声が脳内で再生されてしまうから困る
しんちゃんの声が脳内で再生されてしまうから困る
確かにありがちだな。
ドラえもんでもまるこでも話は成り立つし
だがそれをここで言うとみんなから
空気嫁と言われるので言わない
ドラえもんでもまるこでも話は成り立つし
だがそれをここで言うとみんなから
空気嫁と言われるので言わない
画面が歪んで・・・・・・・・・・・・・・・(ry
え、死因は?
まあそれだけ愛されている作品ってことだよなしんちゃんは・・・・
だからこういうのには弱いからダメだって(ry
今まで戦国や何やらどんな感動的な映画や話でも泣いたことのなかった俺が初めて泣いた
ヤバイ、これはヤバイ
ヤバイ、これはヤバイ
しんのすけの影響は異常
泣いた(´;ω;`)ブワッ
泣いた(´;ω;`)ブワッ
米見て泣いた…
やばい、涙で前が見えない
これシロの人と同じ人かな?
試験中にも関わらずウルッときた
こういうの書ける人尊敬するわ・・・
No23167
事故の傷のせいで弱ってたか完治したように見えた傷が実は治ってなくてそのまま・・・
みたいな感じだと思う
試験中にも関わらずウルッときた
こういうの書ける人尊敬するわ・・・
No23167
事故の傷のせいで弱ってたか完治したように見えた傷が実は治ってなくてそのまま・・・
みたいな感じだと思う
泣いた
シロが死んじゃうストーリーもどっかでみたなぁ・・。
あれもすごい泣いた
あれもすごい泣いた
漏れ、普通にTVや映画のくれしん観て泣いた事ある
今回のもイイとオモタ
今回のもイイとオモタ
途中から霞んで見えなかったぜ
目真っ赤にして泣いた(´;ω;`)ブワッ
泣けるスレはホント良いなぁ…13年後?のあれもボロボロ泣かせて貰ったが、コレもホントに泣ける!
泣けるスレはホント良いなぁ…13年後?のあれもボロボロ泣かせて貰ったが、コレもホントに泣ける!
今年一番泣いた
これは酷い…。
コメント欄廃止しろよ^^;;;
コメント欄廃止しろよ^^;;;
ふざけるなよ
何様のつもりこれ書いた人は
涙腺崩壊させるなよ・・・
何様のつもりこれ書いた人は
涙腺崩壊させるなよ・・・
映画化希望
コッチのほうが泣けそうなはずなのに、シロの方が泣けたw
どうもな・・・・・・
空気嫁と言われても泣けないものは仕様が・・・って米残さなきゃ良いのか。
このモヤモヤした気持ちを、
エブラーナおう・エブラーナおうひに泣かされてスッキリしよう。
空気嫁と言われても泣けないものは仕様が・・・って米残さなきゃ良いのか。
このモヤモヤした気持ちを、
エブラーナおう・エブラーナおうひに泣かされてスッキリしよう。
しんちゃんでこういう話作るのは……卑怯だろ……俺の涙腺的に考えて……
乙!
久しぶりにウルウルきたわ
久しぶりにウルウルきたわ
「(本当のクレしんとは違って)泣けた」
と言うが、短いが漫画の方でも稀に凄い泣ける回はあるんだぜ・・・・・・フートンとか。
と言うが、短いが漫画の方でも稀に凄い泣ける回はあるんだぜ・・・・・・フートンとか。
小学校のとき学校の授業でビデオ蛍の墓で泣く<馬鹿にされた<感動物を観て泣けなくなった。
数年たった今でも感動しても泣けない体制がついてしまってね・・・でも感動はするんだよ・・・・
数年たった今でも感動しても泣けない体制がついてしまってね・・・でも感動はするんだよ・・・・
原作にしろ二次にしろ斯ういうお涙頂戴ものがある所が
また良いんだ・・・好きな所の1つだ・・・・・・ちくしょう涙腺緩いな・・・・・・
また良いんだ・・・好きな所の1つだ・・・・・・ちくしょう涙腺緩いな・・・・・・
不覚にも泣いた
でも、しんのすけは死なん
でも、しんのすけは死なん
こういう話は本当ダメだ・・・。マジで涙が・・・。
子供の頃から見続けていて愛着あるぶん余計くるよ・・・。
てーか事故で怪我した友達を思い出してこうならなくてよかった・・・とか思ったら余計涙でたし。
人が生きてることがこんなにすばらしく思えるとは・・・。
子供の頃から見続けていて愛着あるぶん余計くるよ・・・。
てーか事故で怪我した友達を思い出してこうならなくてよかった・・・とか思ったら余計涙でたし。
人が生きてることがこんなにすばらしく思えるとは・・・。
大人帝国でもガチで泣いたけど、コレもくるわ。
クレしんの中ではヒロシが一番好きだけど、この人には不幸になって欲しくなかった・・・。
どうしてこう家族愛に弱いんだ・・・。
クレしんの中ではヒロシが一番好きだけど、この人には不幸になって欲しくなかった・・・。
どうしてこう家族愛に弱いんだ・・・。
気がついたら涙出てた。
リアルタイムでは>>1がやる気なさ杉だったけどなww
でもこれは泣ける・・・
でもこれは泣ける・・・
東京の大学に行くのに春日部に住んでる風間君がわざわざ引っ越すなんて不自然だな。
余裕で通えるだろ。こちとら横浜まで2時間かけて毎日通ってんだ。長距離通学なめんな。
余裕で通えるだろ。こちとら横浜まで2時間かけて毎日通ってんだ。長距離通学なめんな。
No23066 の空気のよめなさに吹いた
おそらくリアルで友達一桁
おそらくリアルで友達一桁
何いってんの?しんのすけはしなねぇよ?しなねぇんだぜ?
死なないよ、死ぬはずがない……って。
死なないよ、死ぬはずがない……って。
君が望む永遠に見えるから困る
家が裕福なら春日部から駒場まで1時間半電車に揺られるよりは大学の近くに住むだろ
だめだ、ぼろぼろ涙が…
あ゛〜、まさか俺が泣くとは思わんかった
原作厨のヴァカ共は、文句あんなら
【クレヨンしんちゃん】として読まなきゃいいじゃんw
原作厨のヴァカ共は、文句あんなら
【クレヨンしんちゃん】として読まなきゃいいじゃんw
ガチで泣いた
『空を、飛べるんだ』
で涙腺スイッチがはいりました…
ヒロシの発言はかっこよすぎ!
で涙腺スイッチがはいりました…
ヒロシの発言はかっこよすぎ!
最後まで読めたしおもろかったとは思ったが。気に喰わないやつがいてもおかしくはないと思った。
空気読めというが、コメントで泣いただの感動しただの強要されるのもきもちわるいし
空気読めというが、コメントで泣いただの感動しただの強要されるのもきもちわるいし
23248
日本語でおk
日本語でおk
>>1の
クレヨンしんちゃんの好きさがわかるな。
泣けたよ
クレヨンしんちゃんの好きさがわかるな。
泣けたよ
風間くんが20才くらいならひまわりは15才だろ。
それにしては幼すぎる。
それにしんのすけの口調に違和感がある。
まあ泣いたんだけどね。
それにしては幼すぎる。
それにしんのすけの口調に違和感がある。
まあ泣いたんだけどね。
米欄にゆとりが多くてびっくり
これ好きな人はくれしん映画では戦国が好きなんだろうな
涙腺に訴える二次創作だけど、どう捉えるかは人それぞれでしょ。
叩き合いまでする必要ないんじゃ?
叩き合いまでする必要ないんじゃ?
「死」で涙を誘われてもなぁ
つーか、駄文だろ
つーか、駄文だろ
やっぱりどうしても違和感がぬぐえないな。
大人ひまわりとか想像できん。
アニメ化plz
そしたら泣きます。
マジで。
大人ひまわりとか想像できん。
アニメ化plz
そしたら泣きます。
マジで。
感動しようが萎えようが個人の勝手だろ。
米欄は感動した!的意見で埋め尽くす為にあるんじゃなく
純粋に良かった悪かったの感想を書く場所であって
肯定派だけの場所でも否定派だけの場所でもない。
ましてや2ch系ブログなんだし、米欄全員に感動押し付ける側が異常。
常識で考えて
米欄は感動した!的意見で埋め尽くす為にあるんじゃなく
純粋に良かった悪かったの感想を書く場所であって
肯定派だけの場所でも否定派だけの場所でもない。
ましてや2ch系ブログなんだし、米欄全員に感動押し付ける側が異常。
常識で考えて
耐えていたけど最後の手紙でリアルに泣いた
死関係には弱いわ・・・
死関係には弱いわ・・・
これは泣けるな・・・
これを見る前に映画版のDVDみたせいか・・・声が脳内再生される。
最後の手紙なんてしんちゃんらしくて涙が止まらなかった。
というか文句いってるやつは感想なんか残すんじゃねぇ〜よ。
あきらかに、人の才能をねたんでるとしかおもえない。
これを見る前に映画版のDVDみたせいか・・・声が脳内再生される。
最後の手紙なんてしんちゃんらしくて涙が止まらなかった。
というか文句いってるやつは感想なんか残すんじゃねぇ〜よ。
あきらかに、人の才能をねたんでるとしかおもえない。
感動しようがしまいがそれは個人の感性の違いだし、
どちらを書き込むのもコメント欄としての役割だと思う。
ただ問題は感動した側の奴が「これに感動できない奴なんて〜〜」と書いたり、
感動しなかった側の奴が「こんなのに感動してる奴なんて〜〜」と書き込むことに問題がある。
どちらを書き込むのもコメント欄としての役割だと思う。
ただ問題は感動した側の奴が「これに感動できない奴なんて〜〜」と書いたり、
感動しなかった側の奴が「こんなのに感動してる奴なんて〜〜」と書き込むことに問題がある。
つか「お涙ちょうだいじゃん」とか言ってるカスは消えろ(´・ω・`)感じ方は人それぞれなんだから良いが、泣く作品全否定、泣いてる奴全否定すんな(無論逆も然り)
クレしん好きとしてはキャラにちょっと違和感感じたがヒロシはガチ。マジで原作っぽい。無論泣(ry
クレしん好きとしてはキャラにちょっと違和感感じたがヒロシはガチ。マジで原作っぽい。無論泣(ry
ごめん。
死んだのわかったあと回想で一命をとりとめたってあったから早く氏ねと思ってスクロールさせた。
死んだのわかったあと回想で一命をとりとめたってあったから早く氏ねと思ってスクロールさせた。
わりと涙もろいほうなんだが
これには泣けなかったな・・・
なんでだろう
これには泣けなかったな・・・
なんでだろう
まあ、文章の上手い下手以前に、オリジナルで死人が出ないのに創作でキャラを殺されるの嫌いな人はいるし、好き嫌いは仕方ないだろう。
感想は十人十色
ただこの文章程度で泣けるというのは羨ましい反面、読書量の少なさが伺える。
もっと本を読みましょ
ただこの文章程度で泣けるというのは羨ましい反面、読書量の少なさが伺える。
もっと本を読みましょ
No23313
どうして一行目でとどめておかないんだ
感想は十人十色なんだろ?
いっぱい読書もしてるんだろ?
だったらいちいちそういう余計な一言を付け加えて感じ入ってる人の興をそぐようなこと言うのは野暮だと思わないか?
泣けた泣けないと言うのはいいと思うけど、そういう決めつけるような言い方はどうかと思うなぁ。
どうして一行目でとどめておかないんだ
感想は十人十色なんだろ?
いっぱい読書もしてるんだろ?
だったらいちいちそういう余計な一言を付け加えて感じ入ってる人の興をそぐようなこと言うのは野暮だと思わないか?
泣けた泣けないと言うのはいいと思うけど、そういう決めつけるような言い方はどうかと思うなぁ。
No23317>>確かに。
十人十色でとめて欲しかった。
十人十色でとめて欲しかった。
リアルで見てたけどVIPでやるなら、もっと練ってからやれって感じだったな
gdgdし過ぎ
gdgdし過ぎ
コメNo23313 読書量が少ない=感動しやすいってどういう理屈なんだ?現代作家のお涙頂戴小説で感動慣れするのもちと寂しいと思うな。
オリジナル世界からも十分に起こりうるリアルな点、そう思わせるだけ魅力的なキャラクターの性格を引き継いでいる点がすばらしい。確かに文章として引っかかるものもあるが、許容範囲であって作品への感動を阻害されるほどひどくはない。それをカバーするだけの展開・構成力がある。ただ、オリジナルを知らない・思い入れが少ない人間にとっては周囲の感想に首をかしげると思う。
オリジナル世界からも十分に起こりうるリアルな点、そう思わせるだけ魅力的なキャラクターの性格を引き継いでいる点がすばらしい。確かに文章として引っかかるものもあるが、許容範囲であって作品への感動を阻害されるほどひどくはない。それをカバーするだけの展開・構成力がある。ただ、オリジナルを知らない・思い入れが少ない人間にとっては周囲の感想に首をかしげると思う。
No23317の読書量>>>>>>>>>No23313の読書量
まとめて読むと確かに良いな。
リアルタイムでだと、作者のgdgdっぷりに
怒りすら覚えたが・・・。
リアルタイムでだと、作者のgdgdっぷりに
怒りすら覚えたが・・・。
会社で泣かされた
シロではつまんねーと思ったが
これは泣いた、
これは泣いた、
ちょ……やべえ今日クレしん見たら泣きそう
まあ本物は生きてますけどね^^
いや〜久々に泣きました。
これはこれでいい物語だと思う。
これはこれでいい物語だと思う。
No23313
本を読むことで感動することが出来なくなるなら、本を読まないで些細なことで感動できる心のままでいたいね、俺は
本を読むことで感動することが出来なくなるなら、本を読まないで些細なことで感動できる心のままでいたいね、俺は
No23347
かっこいいじゃんwwwwwwww
かっこいいじゃんwwwwwwww
音楽あるとやばいよな。なあ、そうだろ、みんな!
(´;ω;)ゥゥッ
春日部防衛隊とか、みさえの三段腹とか
原作(アニメ)を見ていないと出ない単語が結構出てるのに
肝心のキャラ設定がめちゃくちゃってのはどういう現象だろう。
その辺も文章力の無さか。
どうせオリジナルキャラでやったら叩かれるんだろうね、これも。
原作(アニメ)を見ていないと出ない単語が結構出てるのに
肝心のキャラ設定がめちゃくちゃってのはどういう現象だろう。
その辺も文章力の無さか。
どうせオリジナルキャラでやったら叩かれるんだろうね、これも。
新ジャンル「好きです」よりは全然いい
No23347がいいこと言った
いや、俺は結構No23313寄りの意見だけどな。
まあしんちゃんの話からズレるし、米に書き込んでる一人一人の読書量なんてわかるわけないから言及はせんけども…
とりあえず俺は、シロのFLASHより感動したが泣かなかった、といった感じですね、ハイ。
まあしんちゃんの話からズレるし、米に書き込んでる一人一人の読書量なんてわかるわけないから言及はせんけども…
とりあえず俺は、シロのFLASHより感動したが泣かなかった、といった感じですね、ハイ。
大変感動いたしたでござる
セリフの声が、全部アニメの声になって聞こえた。>>1乙。
No23066みたいにこういうの嫌な人もいるだろ。
別に叩かれるような事は言ってないと……。
まぁ読書量云々――の方は言わなくてもよかったけどな。
俺は感動しちゃったし。
別に叩かれるような事は言ってないと……。
まぁ読書量云々――の方は言わなくてもよかったけどな。
俺は感動しちゃったし。
嫌いなら嫌いでいいから
空気読もうぜって事だよね
空気読もうぜって事だよね
No23402
その通り。
いやー、最後の手紙反則、、。
その通り。
いやー、最後の手紙反則、、。
自分が3才の頃から15年間見続けてるけど、いつも笑わせてくれたり良い家族愛を見せてくれたり、それはヒロシ可哀想だろ!という話などをみせてくれたクレヨンしんちゃん。
死ぬって考えたら色んなコトが頭を巡りました。しんのすけが死んでしまった後のみんなのことを考えたらもう・・・。
しんのすけにお見舞いに来てくれて、こいつは絶対しなないと思ってた人達が葬式などで悲しんでる姿を想像したら・・・ダメだ。また涙が。
文章云々でafterを考えたら自然と涙が出てきた。それほどクレヨンしんちゃんは自分の中で大きいです。
このifをどうとろうと読者の勝手だと思います。ですが、この文章を観て悲しむ人もいます。どうかその人達をけなすことだけは言わないでください。お願いです。
死ぬって考えたら色んなコトが頭を巡りました。しんのすけが死んでしまった後のみんなのことを考えたらもう・・・。
しんのすけにお見舞いに来てくれて、こいつは絶対しなないと思ってた人達が葬式などで悲しんでる姿を想像したら・・・ダメだ。また涙が。
文章云々でafterを考えたら自然と涙が出てきた。それほどクレヨンしんちゃんは自分の中で大きいです。
このifをどうとろうと読者の勝手だと思います。ですが、この文章を観て悲しむ人もいます。どうかその人達をけなすことだけは言わないでください。お願いです。
こんなもんで泣くかよバーカwwwwwって思ってたけどもう駄目です勘弁してください……俺の涙が枯れました……
渦中の23313でございます。
この度は私の軽率なコメントにたくさんの人たちを不快にさせてしまったことに反省しています。
朝この記事を読んであまりにもの過大評価に憤りを感じ、感情のままに少し皮肉を込めてコメントしたことに大変後悔している所存でございます。
私のコメントによって不快になられた方、謝り申し上げます。
そして、今日のしんちゃんのオープニングの歌がなんか変わってた。
この度は私の軽率なコメントにたくさんの人たちを不快にさせてしまったことに反省しています。
朝この記事を読んであまりにもの過大評価に憤りを感じ、感情のままに少し皮肉を込めてコメントしたことに大変後悔している所存でございます。
私のコメントによって不快になられた方、謝り申し上げます。
そして、今日のしんちゃんのオープニングの歌がなんか変わってた。
泣いた・・・・
やばい位泣いたw
やばい位泣いたw
いなくなってその存在の大切さがわかる。これを読んだあとにクレしん見たらなんかほっとしたよ。
クレしんネタに弱い俺はやっぱり泣いた
なんか、残念な構成だよなぁ…
もっともっと上手く表現出来ると思う。
本当に残念。
もっともっと上手く表現出来ると思う。
本当に残念。
なんか、残念なコメントだよなぁ…
もっともっと上手く空気が読めると思う。
本当に残念。
もっともっと上手く空気が読めると思う。
本当に残念。
ながいって
しんちゃんってまだやってたっけ?
グっとキタ。
しかし空気読まずに言うと、バイクの話要るんか?
バイク原因で事故って更に車に撥ねられるて。
どんだけ災難やねん。
そこだけが気になった。
しかし空気読まずに言うと、バイクの話要るんか?
バイク原因で事故って更に車に撥ねられるて。
どんだけ災難やねん。
そこだけが気になった。
もう>>1読んでる時点で軽く目に涙が。
小さい頃から見てたからもう声とかが勝手に
脳内アテレコされて更に切なくなった。
久々に本読みたくなったな・・・
小さい頃から見てたからもう声とかが勝手に
脳内アテレコされて更に切なくなった。
久々に本読みたくなったな・・・
泣くのも感動するのも良いが、相容れない意見を持つ人を口汚く罵るのは如何なものかと思った。
なんとなくだけど、すぐ感動して泣く人ってすぐキレて怒りそうな気がする
感受性豊かだからって理由だろうけど、関係ないと思うよ
米23511
感動する人間とは相容れない意見を持つ人の方が口汚く罵ってますけどね。
いずれにしても作品に関する感想ならいざ知らず感想をいう人間を貶す行為はどちらにしても愚かだと思う。
感動する人間とは相容れない意見を持つ人の方が口汚く罵ってますけどね。
いずれにしても作品に関する感想ならいざ知らず感想をいう人間を貶す行為はどちらにしても愚かだと思う。
ひまわりはあくまで家族の一員。
しんのすけとシロは動物と人間の垣根がない友人。
涙を誘うのはやっぱりシロとの絆話なんだよな。
付き合いも長いし。
しんのすけとシロは動物と人間の垣根がない友人。
涙を誘うのはやっぱりシロとの絆話なんだよな。
付き合いも長いし。
※23512
俺だ。感動するとなくし、腹が立つと怒る。
小さい頃にクレしんしてて、もう見なくなったけど
なんかやっぱり忘れられないよなぁ。
教育に悪いとかPTAみたいな言い方で文句とかいってたけど
結局クレしんが好きだったんだなとか今更思った。
俺だ。感動するとなくし、腹が立つと怒る。
小さい頃にクレしんしてて、もう見なくなったけど
なんかやっぱり忘れられないよなぁ。
教育に悪いとかPTAみたいな言い方で文句とかいってたけど
結局クレしんが好きだったんだなとか今更思った。
ちょっとしたトリビア。
・クレしんの原作者の愛読書は「聖書」。
・アニメクレしんには京アニが参加している。
・ひろしがみさえにプロポーズをした場所は北千住駅のホーム。
・クレしんの原作者の愛読書は「聖書」。
・アニメクレしんには京アニが参加している。
・ひろしがみさえにプロポーズをした場所は北千住駅のホーム。
これは卑怯ですねw
感動しました。そして再確認できました
やっぱ、しんのすけは本当に良い奴だ
な!!感動して泣いてる奴は
優しい面を知ってるから泣けるんだ!!
大人帝国のラストとかそんな感じ!!
この作品の良い部分を理解できない
ず。クレしんは子供の悪影響とか・・・
他人の責任かよ!!押し付けやん!!
無責任にもほどがあるわ!!P〇A!!
クレしんはやっぱり良いですね!!
感動しました。そして再確認できました
やっぱ、しんのすけは本当に良い奴だ
な!!感動して泣いてる奴は
優しい面を知ってるから泣けるんだ!!
大人帝国のラストとかそんな感じ!!
この作品の良い部分を理解できない
ず。クレしんは子供の悪影響とか・・・
他人の責任かよ!!押し付けやん!!
無責任にもほどがあるわ!!P〇A!!
クレしんはやっぱり良いですね!!
なんか、頭の中で映像になるぐらい
しゃべり方や雰囲気が再現されていることがすごい・・・。
個人的に最後やばかった。
しゃべり方や雰囲気が再現されていることがすごい・・・。
個人的に最後やばかった。
コメントみて泣いた
ここに文句書いてるやつはきっと涙を流さないほうがかっこいいとか思ってるガキなんだろうな。
文章がおかしいとか書いているがそれは原作者と違う人が書いているのだから当然でありそこの部分をどう処理するかで人間性が決まってくると思う。
そんな俺はいろいろな人が見舞いに来るとことで大人帝国にでてた人をはじめ、本当に色々な人が来たのかと思うと泣けてきた。
文章がおかしいとか書いているがそれは原作者と違う人が書いているのだから当然でありそこの部分をどう処理するかで人間性が決まってくると思う。
そんな俺はいろいろな人が見舞いに来るとことで大人帝国にでてた人をはじめ、本当に色々な人が来たのかと思うと泣けてきた。
ぶっちゃけクレしんでやる必要はねぇな、とも思わなくはない。
サザエさん時空が発生してる世界で死を扱うのは割とタブーであって。
そういう意味では否定する人の気持ちは非常に判る。
が、『空を、飛べるんだ』の下りなんかはものすごい秀逸。
手紙におけるしんのすけのキャラ把握なんかも非常に良い。
文章力云々ではなく、人の心を動かせるのは立派な才能だなぁと。
蛇足だけど、米欄で言い争うのは作品に対する賛否に関わらず見苦しい事に気づいてくれとか。
自分が許容できない意見ならスルーすりゃよろし。
いちいち自分と違う人間に噛み付いてたらキリがないべ。
サザエさん時空が発生してる世界で死を扱うのは割とタブーであって。
そういう意味では否定する人の気持ちは非常に判る。
が、『空を、飛べるんだ』の下りなんかはものすごい秀逸。
手紙におけるしんのすけのキャラ把握なんかも非常に良い。
文章力云々ではなく、人の心を動かせるのは立派な才能だなぁと。
蛇足だけど、米欄で言い争うのは作品に対する賛否に関わらず見苦しい事に気づいてくれとか。
自分が許容できない意見ならスルーすりゃよろし。
いちいち自分と違う人間に噛み付いてたらキリがないべ。
まさに映画のジャイアンみたいな雰囲気・・・
結構前半からウルウルしてました(´;ω;`)ブワッ
ヒマワリ〜;;
結構前半からウルウルしてました(´;ω;`)ブワッ
ヒマワリ〜;;
まとめると
文章力に難がある、が
良く出来た構成に目を見張る点もある、が
意味不明な展開や原作を無視した設定などもある、が
アニメ版の声を思い出させるような原作に忠実な場面もある。
客観的に見てもこんなもんだと思う。
賛否どっちの感想持つのも個人の自由。書くのも自由。
ただ、その個人の感想についてどうこう言うのは愚か。
感動話の米欄によくあるパターンだけど、「感動した!」派が当然正しいみたいな雰囲気があるから
ひとつだけ言っとくと、純粋に作品についての感想(原作で死なないキャラを殺すのはどうだろう)
を述べた「いまいち」派を「汚い言葉(空気読め、ROMってろカス)で罵った」のは感動した派なのよね。
これは当人だけの問題だから今いる人に責任もなにも無いけど
とりあえずお前ら落ち着けと言いたい。
文章力に難がある、が
良く出来た構成に目を見張る点もある、が
意味不明な展開や原作を無視した設定などもある、が
アニメ版の声を思い出させるような原作に忠実な場面もある。
客観的に見てもこんなもんだと思う。
賛否どっちの感想持つのも個人の自由。書くのも自由。
ただ、その個人の感想についてどうこう言うのは愚か。
感動話の米欄によくあるパターンだけど、「感動した!」派が当然正しいみたいな雰囲気があるから
ひとつだけ言っとくと、純粋に作品についての感想(原作で死なないキャラを殺すのはどうだろう)
を述べた「いまいち」派を「汚い言葉(空気読め、ROMってろカス)で罵った」のは感動した派なのよね。
これは当人だけの問題だから今いる人に責任もなにも無いけど
とりあえずお前ら落ち着けと言いたい。
批判する奴なんでえらそうなの?uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
漏れ文章だけで初めて泣いた……。
泣きすぎて目が腫れたじゃねぇか
ひろしがヒーローについて語るところがいいな
いまだに涙が止まりません
どうしてくれるんですか
どうしてくれるんですか
もうモニタが曇って見えねえ
夜中PCに向って号泣\(^0^)/
登場人物を死なせて涙を誘うっていう手法にはもう飽き飽きしたぜ。
そんなありふれた話でこの俺が
泣いた。
よくある演出と思っても泣けるものは泣けるねうん(´;ω;`)
そんなありふれた話でこの俺が
泣いた。
よくある演出と思っても泣けるものは泣けるねうん(´;ω;`)
これ見たあとにyoutubeみてたらまたうるっときた。↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=0tiyXmGPesE&NR
ttp://www.youtube.com/watch?v=0tiyXmGPesE&NR
バカだろ
確かに面白い。泣けるし。
ただ、事故の部分の表現がちょっとくどいな。
ただ、事故の部分の表現がちょっとくどいな。
泣いた。
単純だろうがバカだろうが泣いた。
単純だろうがバカだろうが泣いた。
目から汁出てきた
もうだめだ
もうだめだ
クレしんになかされるとは思わなかった
GJ
GJ
泣いた
泣いた。
だがいえることは一つ
俺は作者に感謝してるよ。久しぶりに感動できた。ありがとう。
だがいえることは一つ
俺は作者に感謝してるよ。久しぶりに感動できた。ありがとう。
ガチで電車ん中でうるっときた
しんちゃん( ;ω;)ウッ
しんちゃん( ;ω;)ウッ
ぎゃわーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ふざけんじゃねええええええええ
俺はこんなの認めんぞおおおおおおおおおおおお
俺はこんなの認めんぞおおおおおおおおおおおお
死にネタでお涙頂戴は安易すぎる
内容が良い悪いじゃなくてこういうのは好きじゃない
内容が良い悪いじゃなくてこういうのは好きじゃない
クレしんって舞台が大事なのよね
普段馬鹿やってるようなアニメだから
普段馬鹿やってるようなアニメだから
『空を、飛べるんだ』
でスイッチが入ったぜ
でスイッチが入ったぜ
途中面倒くなって飛ばしたけど、最後の手紙にやられた…
全俺が泣いた
あれ・・・なんか鼻から水が…。。
ちょコレマジで広めたい…キャラがホントそのまんま過ぎて泣けた…
ちょコレマジで広めたい…キャラがホントそのまんま過ぎて泣けた…
涙が止まらない・・・
daiが作った「you」聞きながら見たら…
(´;ω;`)ブワッ
(´;ω;`)ブワッ
なぜだろう・・・
ありえないIFだと分かっていながら目から汗が
ありえないIFだと分かっていながら目から汗が
「13年後〜〜〜」の時も泣けた
しんちゃんは泣ける
しんちゃんは泣ける
13年後〜見て次これみて・・・
泣けなかった・・・最後の手紙まではしかし手紙でなんか一気に涙腺がきてしもた
しかし13年がすきだねぇ・・・
泣けなかった・・・最後の手紙まではしかし手紙でなんか一気に涙腺がきてしもた
しかし13年がすきだねぇ・・・
感想は個人の自由というが、別にこの>>1はこれ使って金儲けしたり詐欺したりしたわけじゃなくて、ただ人を楽しませようと思って書いたわけだろ。
読んだ時間が無駄だったっていうなら>>1だって(おそらく)本職じゃないのにそれ以上の時間を割いて作ったんだからさ、せめて最後に乙くらいつけてやれよ・・・
読んだ時間が無駄だったっていうなら>>1だって(おそらく)本職じゃないのにそれ以上の時間を割いて作ったんだからさ、せめて最後に乙くらいつけてやれよ・・・
しんちゃんシリーズ・・・泣ける;;
ゆとり教育より絶対こっちがいい
ゆとり教育より絶対こっちがいい
こんなのふざけんじゃねええええええええ
泣いちまったじゃねーか
泣いちまったじゃねーか
目から汗でた
ウルッと来た
>>1乙
お前の書く文章、おれは好きだ
>>1乙
お前の書く文章、おれは好きだ
これだからvipはやめられない
感動を ありがとう;;
泣いた
感動した奴、と感動しなかった奴と、泣いた奴と泣かなかった奴しか感想を書き込んでないから
空気読まずに書き込んでやる
『しんのすけ、正義のヒーローになれたら普通の人じゃできないことが一つ、できるようになるんだぞ。知ってるか?』
『もしお前が正義のヒーローになれたら、その時はな――』
『空を、飛べるんだ』
格好良杉だろ!!!
>>1禿GJ!
空気読まずに書き込んでやる
『しんのすけ、正義のヒーローになれたら普通の人じゃできないことが一つ、できるようになるんだぞ。知ってるか?』
『もしお前が正義のヒーローになれたら、その時はな――』
『空を、飛べるんだ』
格好良杉だろ!!!
>>1禿GJ!
批判するのだったらこれ以上のものを書いてみろ
ひまわりへの手紙で涙腺が…あああ(´;ω;`)
ラストの
でもひまわりはやっぱりひまわりのままでいいんだゾ
スゲー泣ける
でもひまわりはやっぱりひまわりのままでいいんだゾ
スゲー泣ける
やっぱいいな泣けるってものは。心が表れるような感じがするよ。
感動したなら感動したでいいけど批判は批判でいいじゃん。そしたらまた作者の文章能力が上がると思うし(まぁいたらの話ですが。誰か引っ張ってこい)いいんじゃないかなとは思ったけどさ、罵詈はねえんじゃねぇの?って思ったよ。まぁ今更ながらこんなの言っても仕方ないが・・・
感動したなら感動したでいいけど批判は批判でいいじゃん。そしたらまた作者の文章能力が上がると思うし(まぁいたらの話ですが。誰か引っ張ってこい)いいんじゃないかなとは思ったけどさ、罵詈はねえんじゃねぇの?って思ったよ。まぁ今更ながらこんなの言っても仕方ないが・・・
クレヨンしんちゃんに思い入れがないと、ただの駄文でしかないんだが・・・
キャラクターの個性が原作通りで良い
泣けた
泣けた
仕事中に読む自分がいけないが泣いた。バレんように急いで吹いた。
もう涙で前がみえんわ・・・
もう涙で前がみえんわ・・・
ドラえもんの同人誌みたいに漫画になったのをよんでみたいと思った
缶どうした
賛否両論あってこその米だが
口汚い言葉で書き込むのはやめてもらいたい
口汚い言葉で書き込むのはやめてもらいたい
↑だが一言足りなかった
感動をありがとう(T∀T)b
>>1 超GJ
感動をありがとう(T∀T)b
>>1 超GJ
ばかやろう
必死にこらえながら読んでたのに
最後の最後でぼろ泣きしちゃったじゃねええかああ
手紙すごいな、悪いところもいいところもすべて含めてこれが愛だっていうのを示したすばらしい内容だ
うはwwww俺クサwww
必死にこらえながら読んでたのに
最後の最後でぼろ泣きしちゃったじゃねええかああ
手紙すごいな、悪いところもいいところもすべて含めてこれが愛だっていうのを示したすばらしい内容だ
うはwwww俺クサwww
空〜はくさいwwが手紙で泣いた。「「のはら」ひまわりえ」が幼稚園児っぽい。シロの話も読んでみたい。コメントで感動できなかった派に罵ってる人はひろしの言葉を思い出せww
ひろしの言葉でポロリときたわ(´;ω;`)
感動をありがとう!!
感動をありがとう!!
泣いた…(ノω;`)グスッ
目から鼻水が...(ノA;
2ちゃんに投下された文章(しかも二次創作)に文章力やら完璧やらを求めるなよwwww
俺は純粋にいい話だと思った。
俺は純粋にいい話だと思った。
おかしい。この米欄はおかしい
大した罵倒じゃないはずの米に過剰反応してる奴とか
分かってると思うが2chだぜ?ここw
お涙頂戴だと思うやつもいるだろ・・・・・・
批判するならこれ以上のもの作ってみろとか言ってるアホもいるし
伏線とか泣ける文章の組ませ方はしっかりしててうまいなと思った
それ以外はありがちな内容だった
大した罵倒じゃないはずの米に過剰反応してる奴とか
分かってると思うが2chだぜ?ここw
お涙頂戴だと思うやつもいるだろ・・・・・・
批判するならこれ以上のもの作ってみろとか言ってるアホもいるし
伏線とか泣ける文章の組ませ方はしっかりしててうまいなと思った
それ以外はありがちな内容だった
俺も不思議に涙が出た。
ただストーリーの組み方は良いが、文章表現が拙く、読みにくい部分があるのが残念。
作者はしんのすけというキャラクターに救われたという感じ。
でもそれに涙するという事は、逆を返せばしんのすけが、俺達にとって、どれほど影響を与えてくれたキャラかが分かったような気がする・・・。
ただストーリーの組み方は良いが、文章表現が拙く、読みにくい部分があるのが残念。
作者はしんのすけというキャラクターに救われたという感じ。
でもそれに涙するという事は、逆を返せばしんのすけが、俺達にとって、どれほど影響を与えてくれたキャラかが分かったような気がする・・・。
不覚にも泣いた・・・。
俺の中でクレヨンしんちゃんの占める位置がこんなにも大きいとは思わなかったわ
やっぱりクレヨンしんちゃんって偉大だなw
俺の中でクレヨンしんちゃんの占める位置がこんなにも大きいとは思わなかったわ
やっぱりクレヨンしんちゃんって偉大だなw
手紙でもう無理でした
しんちゃんは死ぬわけない!死ぬわけな・・・・
(´;ω;`)ウッ…
(´;ω;`)ウッ…
泣ける話しだし、実際泣いたけど、なんか不愉快だ。
1のしんちゃんに対するイメージが年寄り臭くてキモイ。
郷愁に浸った文章も吐き気がするし。
コイツ絶対大人帝国信者だろうな。オレも好きだけど。
空気嫁?
こんな馴れ合い成分で充満した腐れた空気読む価値ないね。
1のしんちゃんに対するイメージが年寄り臭くてキモイ。
郷愁に浸った文章も吐き気がするし。
コイツ絶対大人帝国信者だろうな。オレも好きだけど。
空気嫁?
こんな馴れ合い成分で充満した腐れた空気読む価値ないね。
↑ちょっと自分の書いた内容読み直せや
素直に泣いてしまった・・・
感動したし、泣きそうなった
だが、しんのすけは・・・死なないッ・・・!
だが、しんのすけは・・・死なないッ・・・!
>>文章力が残念
お前が残念www
馬鹿かw
お前が残念www
馬鹿かw
>>なんか不愉快だ。
お前には批判も絶賛もする資格は無い。
お前には批判も絶賛もする資格は無い。
少し読みにくい気がしたが面白かった
文句言う奴は自分でもなんか書いてみろよ
どうせクソ以下のものしかかけないんだろ?
ただ口で批判するだけしか能のないバカは最低ですね。
つまらない&駄目だと思ったならせめてコメにわざわざ書くなよ。
フユカイ極まりない
どうせクソ以下のものしかかけないんだろ?
ただ口で批判するだけしか能のないバカは最低ですね。
つまらない&駄目だと思ったならせめてコメにわざわざ書くなよ。
フユカイ極まりない
すまん。わがままだとはわかってる
誰か漫画化してください
誰か漫画化してください
漫画化か・・・
なったらいいなあ
なったらいいなあ
さっき弟と一緒に大人帝国の逆襲見てたんです。で、しん×風サイトとか探してたらこれ見つけて・・・久しぶりにモロ泣きしました。
うん。俺は気づいた。ずっと上の方にも同じ意見あったが、やっぱり感動モノでのコメント欄は読まないことにしよう。
まじで泣いた…
しんちゃん大好きだ
しんちゃん大好きだ
〜〜〜ここからは批評なし〜〜〜
批評は駄目で、感想はおkって事?
微妙な線引きですな。
面白かったよ、泣いた。
微妙な線引きですな。
面白かったよ、泣いた。
なんで人を批判しか出来ないの?
分かり合ってよ・・・
分かり合ってよ・・・


